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2010年 の訳本に載っていた…
「訳者あとがき」の内容が印象深く いつまでも心に残っていたので、紹介させていただきます。
( 誤解があるといけないので…、この本には海洋地殻も、日本列島も出てこない。)
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訳者あとがき より 部分引用
『 これは変則事象(anomaly)に関する13編の物語である。
変則事象とは何か。
英語の(anomaly)は、文脈によって「例外」「異様」「奇態」「矛盾」「逸脱」「偏差」「ずれ」などと訳される。
つまり、正則をはずれた何か。
最先端の知識・知見をもってしても解明できない謎、咀嚼しきれない事物や現象のことだ。
〜 中略 〜
そもそも 私たちは何を知っているのだろう?
知っているつもりのことを、ほんとうに知っているのだろうか?
変則事象は時にいかがわしく、時に魅惑的に、人を、特に科学者を翻弄し、不安定な気持ちにさせる。
多くの学者がこれを等閑視し、あるいは否認し、あるいは排斥する。
多くの一般人がこれを面白がり、あるいは畏怖し、あるいは盲信する。
ごく少数の賢人もしくは変人だけが理詰めで謎にせまろうとする。
そして、たまさか、奇跡のような「ワォ!」の瞬間が訪れ、謎が氷解する。
そのとたん、変則事象は正則事象となり、
従来の正則とこの新しい正則を調和統一する新しいパラダイム(思考の枠組み)が築かれる。
〜 中略 〜
科学において真に重要なのは、わかったことではなく、まだわからないことなのだ。
〜 後略 〜 』
引用 ここまで。
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・ 著者と本の内容はさておいて、
この訳者(楡井浩一・にれいこういち)氏の「あとがき」の部分だけが、強烈に印象に残ってしまった。
( 今、工事中の「まとめのブログ」の、あとがきにも載せたい。)
・ 私はここで言うところの「ごく少数の変人」の立ち位置が気に入っている。
今月「原子力発電と環境関連」の本をいくつか購入した中のひとつです、
期待をうらぎらないといいのですが…
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