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途中で曲がったり、
3重会合点があったりすることについての考察 …
( 海嶺の上層の弱線でできる細かなギザギザは別にして、
大まかな配置や曲線、3重会合点などの成因を、
5〜3億年前の、海嶺誕生前の古太平洋の海底地形と、
ホットスポット活動から考えてみました。)
図1: 当時の海底地形の様子と「境界弱線」の概念図
図2: 現在の海底地形と、放射状の断裂帯と、ホットスポットの位置。
図3: 現在の古地磁気年代図と海嶺の形状
・ 境界弱線(仮称)とは(図1の赤の破線)、海山とその裾野がいくつもあることを想定したとき、
放射状の断裂帯のほかに、それぞれの海山と海山の中間の位置に、
直線で形作られた低い谷のような形状ができて、
それぞれ別のホットスポットから生成された海洋地殻のハザマであるがゆえに、
双方の地殻の衝突部分で、かつ、その厚みも薄い為、直線的な弱線となる。
( 同じ理由から、3つのホットスポットの間の中間点には、
3重会合点の元になる、Y字型の境界弱線ができる。)
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図1の補足:
不動の最下層にできた、4つの海山はそれぞれ、
左上: 古ハワイの海山
左下: 古ポリネシアの海山
右下: 古チリ方面の海山
右上: 古北アメリカ西部の海山
を想定した、境界弱線の概念図です。
・ 図1では、最下層とその上に形成された、海山とすそ野しか描いていないが、
アイソスタシーを考慮すれば、上に乗った海山とすそ野と同じだけの、
最下層の底の地殻形状も、上部と同じだけ下に沈み込んでいて、
上から見た境界弱線部分は、下から眺めた形状(見れないけど)も上部と同様に、
地殻の薄い部分であり、後にこの下部から、新しいホットスポット活動が開始されたときには、
下に膨らんだ海山とすそ野の下部をさけて、境界弱線に向かって流れが集められると想像した。
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・ 昨年の11月の日記での「ギザギザ海嶺」の成因からの発展として、
現在の海嶺地形の具体的な位置関係を関係づける、「境界弱線」を考えました。
この後は、
2.5億年前: 隕石落下
2億年前: 太平洋南部の海嶺の活動開始、新しい海洋地殻の北西向けの流動開始、
結果押し流された4億年前の海山が、黒瀬川帯や北海道東部として日本島弧に合流。
65Ma: 隕石落下、北米西部から西向けの、上層海洋地殻の流動開始、
42Ma: ハワイ屈曲、
25Ma: 日本沿海においての南西向け海洋地殻流動によって、
ハの字だった東北日本の時計回り回転から西南日本との接合に至る。
・ 今年(2024年)は、「新説」太平洋の5億年史と、日本島弧の5億年史を合わせた、
シュミレーションパラパラ動画を作ってみたい。
( これが、私の今年の抱負です。)
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