地球科学研究倶楽部の「日本列島５億年の秘密がわかる本」より…

2024年01月18日 08:06【新：海洋プレート流動説】全体に公開

・　現在の考え方で説明できない「不思議」や「謎」は、
　物の見方を変えれば説明できて納得できることがある。

・　表題の「日本列島５億年の秘密がわかる本」
（図１）ユニバーサルパブリシング㈱　地球科学研究倶楽部　編
　の中の

　＜０５＞　５０００万年の謎の空白も…　海底にあった蝦夷層群

　では、

引用：　『　北海道の中央を南北に走る地層、蝦夷層群は、
　　　　　一億4500万～6600万年前の白亜紀の地層である。…　』

　　　　『　…　三笠には、
　　　　　一億年前の蝦夷層群の地層の直ぐ上に、
　　　　　5000万年前の石炭層が重なっている場所がある。
　　　　　不思議なことに、5000万年分の地層が、
　　　　　消えてなくなっているのである。　…　　』

　と書かれている。

・　この年代を見て私は、ハワイとシャッキー海台のことを思いうかべました。
　ハワイ海山列の年代は、０～４２～８０Ｍａでハワイのホットスポットから、
　シャッキー海台は１３０～１４０Ｍａで、太平洋の南東の海嶺から生まれたもので、
　ひとつながりではなかったことがわかったのですが、
　　（私には…）このシャッキーとハワイの年代の差（１３０Ｍａ：４２Ｍａ）が、
　この本の「三笠の蝦夷層群」の年代差とほとんど同じことに思えます。

図２：　シャッキー海台とハワイ海山列の年代差

図３：　ハワイ海山列周辺の海底地形

・　このハワイとの差は、蝦夷層群がハワイよりも１０Ｍａほどに遠い、
　太平洋の赤道より南の位置から来たものと考えれば、
　５０Ｍａほどの差のある地層が隣接していても、
　不思議ではなくなって、ちゃんと説明ができます。

・　日本列島と地史を考える上で、太平洋の地史を理解することが必要です。

（　それには、１次元２次元ではなく、３次元４次元で物事をとらえなければなりません、
　考え方の次元を上の階層に引き上げるのは、簡単ではありませんが、
　その壁を超えることで、科学の世界が広がります。）

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