ジーランド周辺の変動地形（その３）南部詳細

2024年03月05日 07:05【新：海洋プレート流動説】全体に公開

・　ジーランディアとその周辺の「海底地質図」を使って、
　海底地形が（北西移動と南西移動の）２段階の変動を受ける前を
　想定して、張り付け加工して変動の様子を再現してみました。

図１：　８０Ｍａ（北西移動前）のジーランディア周辺

図２：　４０Ｍａ（南西移動前）のジーランディア周辺

図３：　現在のジーランディア周辺（切り貼りに使用した元の海底図）

・　それ以前のジーランディアは、移動しないフィジーの古海山と、
　周辺の境界弱線（＝海嶺の吹き出し口）が形成されている。

（　赤の丸い円が古フィジー海山と、その中心はホットスポット。）

・　海嶺の上部は、上層の地殻流動によって移動するが、
　その根となる境界弱線（＝海嶺の吹き出し口）は、
　上層の地殻流動があっても、絶対的な位置は移動しない。

（　このニュージーランドとオーストラリアの間の、
　古地磁気異常図から見られる「現在活動していない海嶺」は、
　もともと境界弱線上で形成された海嶺（図１の青い部分）の上部だけが、　上層の地殻流動によってオーストラリアの東部に押し付けられたもので、　海嶺の上層部が変動を受けて移動した例と言える。）

・　このように、それぞれの時代の変動によって、
　変形移動しているところと、絶対的に動かないところが、
　あって、これまで「ハワイの海山列」でやってきた、ホットスポットと、火道痕跡と境界弱線の考え方が、あてはまる。

（　ハワイとの違いは、ジーランドではさらに、境界弱線からの海嶺移動により、より複雑な変動地形を形成していることで、それらをひとつづつ、時代ごとの要素に分けていくことで、それぞれの動きが明確になる。　）

・　この後、②北部海山列詳細と、③北部渦巻回転変動に続く…
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図１：　ジーランディアを構成する地殻、主要な断層、火山の種類と年代を示す地質図

下記ネット記事より
BUSINESS INSIDER　＞国際　＞海の底にある｢失われた大陸｣の大きさと形が明らかに
 https://www.businessinsider.jp/post-215420

ジーランディアとその周辺の水深分布図。水の下にある大陸の形を表している。　GNS Science

2024-03-04 ジーランド周辺の変動地形（その

2024-03-06 ジーランド周辺海底地形（その４

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