動きが早いので、思いを理解していただく為、詳細説明を書いてみました。
図1: 天皇海山列
左上=現在
右下=形成から40my後
・ 前半の40My(図1右下)では、
北西に流れる中間層(当時の上層)を基盤として、
その上に形成された海山は基盤とともに、
北西向きに移動し列をなす。
( 前半では、「火道の痕跡(短い円柱)」も中間層にあって、
海山に伴って移動するので、
火道の痕跡も海山の下に「櫛の歯状に」まっすぐつながって形成される。)
( 長い赤の円柱は、不動層を通過した火道で、
ホットスポットの位置から動かない。 )
・ 後半の40Myでは、東から西向けの上層の流れが、
ホットスポットの位置に達して、
中間層の基盤の上に形成された海山の部分が西向けに押し流され、
中間層にある「火道」は、いままでと変わらず北西移動を続ける。
( 結果、中間層の直線的な火道部分の上に覆いかぶさる形で、
上層の流れが西向けに広がっていく。 )
・ 現在は、海山列の先端が中間層移動方向の延長上の、
カムチャッカ沿海に達し、
後方の海山ほど長期間西に押されることで、
天皇海山列は北北西に連なるように列をなしている。
( 反対に「火道の痕跡」は、上層が覆いかぶさった影響を少し受けて、
まっすぐのラインから、若干西よりに変形している。)
図2: 海洋地殻の3層構造を立体で描いた概念図
・ この概念図の海山列先端のひときわ大きい海山は、
不動層上に形成された古ハワイ海山が、
中間層の活動開始に伴って、北西に押し流されたものと考える。
( これが現在のカムチャッカ?… かどうかはまだ不明。)
図3: 球体表面の視線で見た、太平洋流動の概念図。
( 中央少し上の矢印の「H」が、ハワイの位置 )
・ これらを総動員して、地殻の動きから、海山と火道の動きを想像してください
・ 後半の「ハワイ海山列」に続きます …
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