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単に軽ければよいというのであれば、シートゥーサミットのポケッタプブルザックの20リットルが既にある。過去に日記で書きましたけども、その重量は実測110g。しかし、それはポケッタブルザック。コンパクトに折りたたんで持ち運ぶことを前提に造られたものであって、使用しての快適さを追求したものではないわけでして、常用には耐えないだろうと思うわけでした。
私は頭の軽さ同様、軽いモノが好きなんです。で。このテラノヴァのレーザー20エリートなわけです。このテラノヴァ社。イギリスの山道具メーカーで、実用性はどうか知らないけども世界最軽量テントを造ってギネスブックに登録されてる過激なメーカー。Laser20Eliteは、2年くらい前から気になっていたのですけども、色が蛍光イエローと黒色しかないという選択肢な理由から、どっちの色もイマイチかなと思って購入を躊躇ってました。しかしながら、最近、考え方と山行スタイルが変わってきて、蛍光イエローも悪くないなと思い、ついに買うわけでした。
特筆すべきはその重量。メーカー公表重量は210g。軽さこそ全て。軽さこそ正義と言わんばかりのその重量。ほとんど、ポケッタブルザック並みの重量。ショルダーは一応メッシュ仕様で蒸れないようにはなってる。背面パッドはありませんので、夏場は密着で蒸れることでしょう。背中の汗はザック内に行くモノと思います。従いまして、中身の防水対策も必要かと。いや、ザック全体が防水仕様だったかな。ザックの両サイドには、深いメッシュポケットが付いてます。そこそこ大き目なペットボトルまで入ると思います。この手の軽量ザックでは省略されがちな、ウェストベルトが付いてます。実は、これがこのザックを選んだポイントでもある。そのウェストベルトの左右にそれぞれにコンパクトデジカメが余裕で入るサイズのポーチが付いてます。ジッパーで開閉します。バンジーコードもついてて荷物の量に応じて容量を絞れるし、チェストストラップもついているので、激しく動いてもザックが暴れることは少ないかと思います。チェストストラップのバックル部にはオマケ程度に笛が付いてます。開閉口はトップローディング式なので、公称容量の20リットルよりは多くの荷物が入ると思います。口を閉めたあと、クルクル回してバックルで止めてやります。構造的にポケッタブルザックに毛が生えたようなモンなので、畳むとそこそこ小さくなります。ある意味、ポケッタブルザック。特徴としては、そんなとこ。
気になった点は。縫製が荒くて甘い。既にほつれてる箇所あり。強度が心配だ。20リットルぱんぱんに荷物を入れて使用したら耐久性はどうなのか使ってみないことには、うかがい知れない。開閉口はベルクロなので、出し入れの際には気を付けないとお洋服をバリバリと引っ掻かれます。ケバ立つ高級山ウェアに神経がザワつきます。背面パッドがないので、荷物の入れ方を工夫しないと、荷物が背中にもろ当たります。背中に当たるゴロつき感が嫌な場合は、サーマレストのシットマットみたいなのを背中部分に入れるって方法もありますけど、ソレやってしまったら、その分の重量が増加しますので、敢えてこの軽量なザックを買う意味がなくなってしまいます。そもそも、このザックを買おうってヒトは、まずシットマットは持ち歩かないでしょうし。荷物の入れ方を工夫すれば、背面パッドなくても、背負った時の不快感が気にならないのは、過去の背面パッドなしのザックで実証済み。ただ、パッドが無い分、背中に密着するので蒸れると思いますけど、基本的に気温の低い時に使う予定なので私にとってこの点は問題なし。どうしても夏場に使う時は、汎用品でメッシュパッドだけ売ってるし。あと、素材的と色的に中に入れたモノが透けて見えます。旧モデルに比べたら透け具合は少なくなってるみたいですし、丸見えってわけでもないですけど、気になるようなら、黒色のほうが透けがないように思います。別に、山道具しか入れることはないし、山以外では使う予定もないので、透けたって問題ないですけど。
色々と気になる点を書いたけども、それらの不満点すべてを吹き飛ばす実測213gという重量。ソレこそが全て。ソレだけで十分というヒトにしか受け入れられないストイックなザックと思います。同社には、もっと軽い20リットルで100gのザックもあります。このレーザー20エリートから、さらに必要な部分を削ぎ落してるうえに、素材が紙みたいなキューベンファイバーです。そっちは紙みたいな素材とはいえ強度があるらしいですけど、見た目がなんともアレ(ゴ●袋みたい)なのでパスしました。
Laser20Eliteは、日本では¥7800くらいで売ってます。本国イギリスの公式サイトで売ってるのは2014年モデルで、ザック本体に大型のメッシュポケットが付いて重量が260gくらいにハネあがってるモデルみたいです。2015年モデルは、この大型メッシュポケットが不評だったのかなくなって旧モデルと同様のデザインに戻ってるみたいです。万人受けするザックでないことは明らかですけど、状況に応じて使えるザックの選択肢が増えたってことで、私は満足してます。
▼TERRA NOVA
http://www.terra-nova.co.uk/
moglessさん、お久しぶりです<m(__)m>。
私もこの商品が前から気になってました。
大変詳細な商品説明ありがとうございます。
近々検討してみます
HIDENORI-Tさん、コメントありがとうございました。
そうなんです。気になってはいるんですけど、なかなか購入に踏み切れないのが、テラノバってメーカーかもしれません。何かと過激なんです。これも極端に軽いですけど、実際に使ってみてどうなのってところで。
まず、購入者の使用感のレビューなんて、なかなかお目にかかれませんし。結局のところ、実際に自分で買って試すしかないってところでした。
私としては、もう少し縫製がしっかりしてれば、よいと思いましたけど。一度の使用で、崩壊しなければよいです。軽さを追求するあまり、耐久性に難ありで、ワンシーズンで使い捨てってことにならないように、大切に使いたいと思います。ただ、所有欲を満たす逸品であることは間違いないです。
moglessさん、おはようございます。
更に縫製や軽さのコメント・・・参考になります<m(__)m>。
以前、NHKでトランスジャパンアルプスレース(TJAR)の放送を見た時、かなりの選手がテラノバを使っていたので気になってました。あれだけのトップランナー達が使うのだから信頼性も高いと思います。
何とか春には買いたいと思います
HIDENORI-Tさん、コメントありがとうございました。
あーやっぱり、そういう感じの方々が使うアイテムなんですねえ。
私の場合、選手とはほど遠い登り方ですけども、軽くなった分、ほんの少しだけ、早く行動できるようになったと思い込んで、まだ山で使ってないのに満足しています。
もう、これからの季節、20リットルザックは、なかなか使う機会がないような気がしてます。
買っておいて言うのもなんですけど。
そろそろ2016年モデルが、出るなら出そうな時期のような気がしてます。
各社、新モデルを発表し始めているので、少しばかり早まった感がしてます。
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