2020.6.13 追記
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埼玉県に秘湯があるって? あるんです。秩父市上吉田の山奥に千鹿谷鉱泉が。秩父七湯のうちで、最古…だったかな。江戸時代から続いているとか。高齢なオバアチャンが一人で経営しています。お客さんは少ないようですが、いつ来るとも知れない日帰り客のために、常に沸かしてくれてます。鉱泉なので。予約もすれば、食事つきで宿泊することもできる…らしいです。
通りからも外れているし、建物を見ただけでは知らないヒトは営業しているかどうかも判別つかないと思います。建物の裏手は半壊状態のすげぇ物件。まずは、入口がどこにあるかでひと思案。ここが入口だろうと決心して、引き戸を開けて建物に入っても誰もいない。チャイムもブザーも鳴らないし。千鹿谷鉱泉の看板が付いている建物は無人みたいです。秘湯はヒトなり、なんてどこかで聞いた言葉ですけども、ここの秘湯にはヒトがいません。実は、さらに斜め奥に建物があって、そっちにオバアチャンがいる…らしいです。嘘か誠か、営業時間は24時間らしいです。本当かね。
入浴システムは、ガラリと勝手に玄関を開けて中に入りますと、床の上にメモが置いてあります。要約すると、左側にある台の上に小さなタンスがあるので、その上段の引き出しに料金¥700を入れてねってことです。確か、下段にはお釣りが入っていた気がする。声をかけても誰もいないので、そのまま上がり込みます。それがここのルール。過去、2回、行ってますけど、人を見たことがありませんし、いる気配も感じません。1階に男女別の浴室があります。マジックペンのようなもので「MEN男湯」て書いてあるほうが男湯です。小さな脱衣所があって、小さな浴室があって…普通の民家の風呂そのものです。女湯も同じ構造と思います。男湯の天井付近の壁は破れて、穴が開いているので、たいへん風通しもよく、夜には湯船につかりながら星空が見えるかもしれません。夏場であれば、破れた穴から血を吸う虫たちが思うままに出入りし、きっと虫たちとも触れ合えることでしょう。何ともロマンチック。言うなれば、勝手に他人の家に上がり込んで風呂に入るような感覚です。建物は年季が入りまくって反対側に突き抜けてますけども、決して不衛生というわけではありません。
カルチャー・ショッキングの塊みたいな鉱泉で、確実に記憶に残る温泉になると思います…正確には鉱泉ですけど。前にもレコの中で紹介してるのですけども、何分にも高齢なオバアチャンが元気なうちだけの営業と思いますので興味のある方はお早めに。掲載の写真に興味を持った人の期待は絶対に裏切りません。逆に、日帰り入浴施設しか行かないヒトは、絶対に行ってはいけません…まったく知らずに、ここまでたどり着くことは不可能でしょうけど。私も、あと一回は行こうと思ってます。
アクセス道路はしっかり舗装されてます。細いですけど。駐車場というか駐車スペースは、頑張れば2台くらいは置けるかもしれません。旅館前に路上駐車をすると、地元車が通れなくなると思います。はっきり言って、ここまでの鉱泉は、温泉も含めても埼玉どころか全国的にも類を見ないのではないかと思います。「らしい」が多いのは、20年近く、その辺りに住んでいた方から、直接聞いた情報を含んでいるためです。最後に行ったのは、2015年11月30日ですので、まだ営業はしていると思います。未確認ですけど。
▼千鹿谷鉱泉旅館
埼玉県秩父市上吉田2148 0494-78-0243
▼千鹿谷鉱泉に入った時のレコ。写真はこっちのほうが多い
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-770327.html
こんばんは!
たぶんですが、ここに泊まったことがあります。
(写真からして間違いないと思います…違ったら申し訳ないですが )
温泉好きの友人が予約して、連れて行ってもらいました。(なので旅館名が曖昧なのです )
料理もめちゃくちゃ美味しいですよ。
私が泊まった時は鍋でしたが、おかみさん曰く自家栽培しているしいたけとか近くの野菜とか、そういうのを使っていると言っていました。近くで採って料理にする、まさに「素材の味」が良い料理だった記憶があります。
もう10年位前になるのかな…それでも、今思い出してもあんなに良い味の鍋は食べたことがない気がします。
おかみさんが楽しい人で、料理を持ってきて、ずっとしゃべってました☆
お湯は、詳しくないですが。
そんな私でも、皮膚がモチモチする!化粧水も何もいらない!と思った記憶があります。(お風呂自体は家庭の風呂みたいなので、蛇口から何がでているんだ!と。そして懐かしいケロヨン(笑))
一軒家の一間を借りる感じで、トイレも洗面所も共同、隣の部屋とはふすまの仕切り、廊下も障子で仕切り、防犯は?親戚の家みたい、って感じでしたが、料理やおかみさんの楽しさ、これはやばい!また泊まりたい!と思いました。(他にも何組か泊まっていたようです)
とりとめのないコメントですみません。懐かしくってコメントさせていただきました(^O^)
masa25さん、はじめまして。コメントありがとうございました。
まさか、千鹿谷鉱泉に宿泊されていたとは。
たまに宿泊者がいるらしいことは聞いていたのですが、当事者からその時のエピソードをいただけるとは思いもよりませんでした。
宿の名称も分からないのに、10年が経過しても、それだけ鮮明に記憶に残るくらいのインパクトですよね。
私の場合、比較的近いので、泊まるということはなかなかできないですけど。
風呂がいいですよね。民家そのもので。ケロリンの桶ありましたね。ドリフのコントで上から降ってきそうな金ダライも。何もかもが”味”でした。
この辺りは、もはや「防犯」という言葉自体が意味をなさないと思います。
必要ないという意味で。周辺の山々も含めて全てが良いところと思います。
だんだん行きたくなってきました。できれば、今年中に再訪したいですね。
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