![]() |
![]() |
![]() |
駐車場らしき広場に着いた時。目の前にある建物の雰囲気から、営業してるのか? と不安になる。トタン屋根がはずれて風でバタバタしているし。窓、戸には板塀が打ち付けてある。私のモダンなカーナビの情報では、日帰り入浴は要予約となっていたので、事前に電話して営業していることを確認しているのに、これはどういうことだろう。さっきの電話はどこへ繋がったのか。ヤバい所へ来てしまったのではないかと、期待と不安をないまぜにした得も言われぬ感情が湧きたつのを抑えつつ、これぞ秘湯よと一人合点しながら奥へと進む。奥には手前の建物よりはシッカリした建物があった。しかしながら、まだ半信半疑にて玄関までたどり着く。ここまでまるで人の気配がない。ヒトーの気配がないから秘湯か。中を窺うに灯りが点いている。営業していた。
そんじゃあ、入ってくぜェ? ペロ…ペロロ…。若旦那らしきヒトがいた。呼んでも誰も出てこないのではないかと心配ではあった。館内は広くて、若旦那が風呂場まで案内してくれました。親切なヒトよのう。たぶん、案内がなかったら迷うかも。入浴料は¥700で、内湯と露天がありまして、両方入れます。どちらも見た目は同じような感じですけど。壁があるかないか、1階にあるか2階にあるかの違い。場所が分かれていますので、それぞれの行き来は一旦、服を着ます。鉱泉なのでどちらも沸かしてあり循環です。とはいえ、それは気になりませんでした。内湯と露天、どちらも眺めがあるわけではありませんけども、穴場的な場所なのか、浴室の床面の濡れていない状況から、この日、入浴したのは私が最初みたいでした。終始、貸切状態。愉快。
隣が何かの会の会員宿なので、テレビでよく見かける秘湯を求める方々が訪れているようです。ですから、国道から分岐した後のアクセス林道は、対向車のことを気にしない運転をされる都会派のプレミアムセダンが猛然と飛び込んできます。なので、正面衝突にはご注意ください。危なく私の高級軽自動車がオシャカになるところだったぜ。でもよいトコ。実は本館の手前にある建物は、130年前に建てられた旧館で、当時の湯治宿の面影を残す建造物として、あえて残してあるそうです。帰宅してから知ったけど、本館の脇から、柴原温泉の源泉まで歩いて行けたらしい。行っておけばよかった。歩5分。
写真・左 駐車場の脇にある最初に目につく建物
中 本館
右 上・内湯、下・露天
○柴原温泉 柳屋旅館
\700 11:30-15:00(受付14:30まで)
埼玉県秩父市荒川贄川2048 0494-54-0250
http://www.yanagiya-ryokan.co.jp/