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秘湯やら掛け流しを切り口にした類書は星の数ほどあるけれども、それらのキーワードを無視して、渋いかどうかを基準に選んだ温泉本はあまり見かけない。本書の言葉を借りれば、時を経て完熟した、枯れた風情と味わい。そんな温泉の紹介が東日本編で50箇所。
目まぐるしく変わる現代社会の中にありながら、平成を飛び越えて、昭和むきだしの温泉。変わる必要もないし、変える必要もない。だから、訪れたくなる。そんな温泉ばかり。千葉県館山市の正木温泉は全く知らなかった。行ってみたい温泉だ。ここを知ることができただけでも、本書を買った価値はあった。ただ、残念なことに本書の取材から発行に至るまでに数軒の施設が閉業してしまったらしい。
絶景露天や源泉掛け流しを売りにした温泉に、お腹いっぱいの方には、こういった切り口の本は、面白いかと思います。どうやら、西日本編も買わざるを得ないようだ。
いいですねぇ。
ひなびた温泉大好きで「山と温泉だ〜」と100か所位は入浴しましたが
最近は激混み温泉が多くなって温泉から遠ざかっています。
歳を取って遠出がオックウになっております。
私の代わりに「激渋温泉」極めてください。
OBABAさん、コメントありがとうございました。
この少し前にも似たような趣旨の特集のある温泉本を買っていたのですけども、そっちは、大半が知っているトコロばかりで、あまり目新しい発見はありませんでした。
その温泉本で、唯一、目を引いたのがマダガスカル温泉でしたけども、すでに閉業されているようで、去年の暮れの発刊にしては、単なる過去の情報の焼き直しなんじゃないかと思い、特に日記に書くほどでもないと思いました。情報も薄く、興味を持ったら自分である程度は調べないといけない構成でしたし。
その点で、こちらは、取材も新しく著者が足で調べたと思われる価値ある情報と写真がふんだんに掲載されているので、お値段は¥1500とはりますけども、前頁フルカラーで、掲載の施設も日帰り入浴できるところばかりで、自分の利用形態に合致し、納得の構成でした。
是非とも行ってみたい温泉が多数掲載されていますが、いつどうなるか分からない雰囲気の施設が多く、今すぐ行かないとという焦燥感がまた、心地よい焦りとなって、私の心を揺さぶります。
掲載されている温泉が、東日本編と西日本編で合わせて100箇所というのが、なんだかそそります。全て訪れてみたいですね。閉業してしまわないうちに。
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