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この染料を塗ると、元々、木に含まれているタンニンと化学反応を起こして、灰色から黒色に変色するらしい。化学反応で着色するので、ステインのような色移りも無いとか。どのような仕上がりになるかは、作ってみないと分からないし、黒々とした色合いと、材料に鉄を使うあたりが、なんとも私好み。
造り方を調べてみたところで、煮たり放置したり、水を入れたり入れなかったり、錆釘を使ったりスチールウールだったりと製法と分量が様々。その中で、もっとも手軽そうに造れそうな方法で造ります。即、模造。
材料は、
・スチールウール(洗剤のついていないモノ)
・穀物酢(酢ならなんでもいいらしい。安いので)
・紅茶(色を濃くしたいので)
分量がよく分からないので、酢500mlに、紅茶のティーバッグ3個。スチールウール4個をガラス瓶に入れて放置。スチールウール入れすぎたかも。紅茶を入れたのは、紅茶にはタンニンが多く含まれるので、より色が濃くなるかと思って。水は酢と同量を入れても、よさそうだ。今回は入れないけど。
煮詰める製法と違って、そんなに酢臭がたちこめるわけでもない。注意点としては、製造中はガラス瓶等の容器を密閉しないこととか。発火するとかは無いようだけど、化学反応の結果、内圧が上がって破裂するおそれがあるとか。酢が飛び散ったら。臭いね。
放置期間も、2、3日とか1週間とか。長いと半年とか。どれくらいが適当か分からないが、長くなるほど鉄の成分が溶け出して色が濃くなるみたいだ。あんまり、濃くなって炭みたいに真っ黒になっても困るけど、その時は、水で薄めて使えばいい。仕上がりが楽しみだ。
写真・左 材料
中 分量が分からないので、酢をバドバド入れる
ついでに、紅茶も入れちまえ
右 YES,穀物酢 ¥78
こんばんは
木材の塗装、衣類、紙の防腐に昔から柿渋というのがありますが色が後々濃く変化するのと、色落ちをするので中々に使い辛いところもありますよね。
植物自らの防衛として獲得したタンニンという渋い味の物質は柿にも多く含まれています。
紅茶と酢と金属の化学反応、経過報告を楽しみにしています。
mermaidさん、コメントありがとうございました。
柿渋は、年単位で色が変換していくのが面白いと思いますが、色味がどうもあまり好みでないというか。この鉄媒染も、色を濃くしたい場合は、先に木材に柿渋を塗っておくとよいようですけど、柿渋はお値段が高いと申しましょうか。ま、安上がりに、紅茶のタンニンで色が濃くなるかと思って、今回は紅茶にしてみました。
コーヒーをそのまま塗って木材を着色する方法があるなら、紅茶を塗っても着色できるはず。いや、塗る前に一緒に酢の中に入れてしまえば、さらに手っ取り早いく色を濃くできるかと思って、入れてみました。
失敗か成功か。
どのような結果になろうとも、わずかなお金で十分に楽しめてます。
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