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何やら、おどろおどろしい不健康そうな泡がブクブクしている。血の色をした泡だ。妖怪人間でも生まれそうな気配だ。恐る恐る瓶の蓋を開けると、、、酢、酢くさっ。そりゃあ、酢だもんなあ。やむなし。
試しに、端材を液の中に漬けこんでみた。
うーん、、、漬けた直後は、やっちまったか、こりゃあ的な色の変化しかなかった。つまり、うっすらと灰色が付いたようなつかないような程度。しかし、数時間そのまま放置したところ、徐々に灰色が濃くなっていった。成功じゃあないのか。
この色合いは、木材を風雨にさらし続けた時に形成される風合い。チャコールグレーとでも表現するのか、鈍色か。かなりすすけた色。好みだ。言ってみれば鉄媒染液というのは、このすすけた経年変化を人工的に作り出しているのだから当然と言えば当然。
さて。これ。鉄媒染液というのは、なんだかピンとこないので、鉄で染めるということで、アイアン・ステインと呼ぶことにするかな。かっこいいので。
しかし、染めた木が酢臭いけど、この臭いは、いずれ消えるのだろうか、、、という懸念があったけど、2日後くらいには、無臭となっていた。つまり、成功。
写真・左 5日後...くらいの瓶の中
中 液につけた直後。あまり、色が付いていないけど
右 数時間ほうっておくと変色。1番上が左の写真の板
上から2番目は、水を足したら薄くなったようであまり変色しない
単にタンニンの含有量が少ない樹種なだけだろうか
3番目は、3日後くらいに漬けたモノ。既にいい色が出ている