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なんというプレミア価格。買う人いるのか。この価格でも需要があるのか。内容は素晴らしいけど。一湯入魂という言葉も面白い。
で。私が持ってるのは、新版の2004年版。旧版は、2003年。表紙を見る限りは、どちらも内容は大きく変わら無さそう。ちなみに、旧版は、新品価格と同じような価格で買えます。
内容は、温泉の達人として著名な筆者入魂の温泉本です。豪奢な設備を廃した泉質第一主義の入浴施設か、ちょっと頑張れば行けそうな野天風呂、湯舟しか残ってない温泉宿跡などが主です。硫化水素危険地帯で、ガスマスクを着けないと行けないような温泉を紹介した本もありますけど、こちらは、そういったのは、わずかです。
湯舟が無いならと持参した子供用プールに湯を溜めて入ったり、湯量が少なくて、足首くらいしか入ってなかったり、堰止められた川に入ったり。入れないなら、入れる状況を造ればよいという筆者の温泉道の奥深さ。ただ、掲載の写真は、おっさん(筆者)の入浴写真ばかりです。
間に挟まってる著者の温泉蘊蓄は独自視点で興味深く面白い。施設名が変わったとか、閉業したとか、仮設営業から本営業始めてるとか、掲載の情報は古くて、情報更新の必要性は否めません。が。あんな温泉があの辺りにあるのかという漠然とした情報を得るには、良い書。ただ、この本だけで、目的地にたどり着くには、かなりの情報収集と工夫が必要。
最近、見かける秘湯本は、どれもほとんど行ったことある温泉の紹介ばかりで買う気が全く起きないですけど、この『一湯入魂温泉』掲載の温泉は、いまだにほぼ行ったことないです。そういった意味では、29万円の価値はあるのかもしれません。この人の本、もっと読んでみたい。