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以前より,ガンクビソウと思い撮影したが,通常のガンクビソウにしては変異が大きいので調べたところ,サジガンクビソウであった。
歩道脇の草地に頭を下げて揺れる姿は,謙虚である。
名の由来の「ガンクビ(雁首)」は,キセルの先端の金属部分で,頭花(とうか:小さい花がたくさん集まり,まるで1つの花のように見える花のこと。「頭状花」とも言う。)の付き方が雁首に似ていることによる。
次に,「サジ(匙)」であるが,「丸味のある根生葉(こんせいよう:地面からいきなり出ているように見える葉。一般的に冬に目立ものである。)が,花が咲く秋ころまで残っており,これをサジに見立てた」と多くの掲載があった。花の写真のみを紹介しようと思っていたが,名の由来とあれば,これを掲載せざるを得ず,念の為にとの撮り置きを右に掲載した。
多くの花の名は,基本となる花に「似る」との理由が付されるので,この花の場合は,雁首形の頭花を持つ「ガンクビソウ」に似ると解説される筈である。しかし,多くの説明は,匙形の葉と「ガンクビソウ」を経由せずに直接煙管の雁首様の頭花よるとある。合理的な命名である。それだけ,ガンクビソウよりも雁首に似ているということであろう。実際,目立つ根生葉が無ければ,ガンクビソウの名を得たのかも知れない。
無念であったのではと危惧する。
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