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秋に見かける花になぜか「鬼」が続いた。同属で春に消えるものは,鬼まで大きくならないということであろう。
ところが,この鬼の元名となる植物「タビラコ」の場合は,ちょっと事情が違うようである。まず,根本的な違いは,
>オニタビラコ(Youngia japonica)とは少し遠い間柄で、オニタビラコ(You
>gia)属ではなくヤブタビラコ(Lapsana)属の植物です。
とあり,仲間でない植物に名前を取られてしまった。
さらに,自身の名前について
>タビラコ(田平子)の名の由来は葉が放射状に伸び、田に平らに張り付くよう
>に這う事から、タビラコ(田平子)となったとされる。キュウリグサ(胡瓜草)
>の事をタビラコ(田平子)と呼ぶ地方もあるので、混乱を避ける為、今ではタ
>ビラコ(田平子)の事をコオニタビラコ(小鬼田平子)と呼ぶ事が多い。
とあり,オニタビラコを基準にした新しい名前「コオニタビラコ」を逆に押し付けられつつある。
>現在の標準和名が小オニタビラコであるから、話は循環してしまっている。
との記載もあった。
ここまで名の由来の話が出たので,ついでに,由来について話を進める。
>タビラコ(田平子)の葉が無毛であるのに対し短毛が生え、花の1ツ1ツはタ
>ビラコ(田平子)より小さいものの固まって沢山つけ、全体像が大きいのでオ
>ニタビラコ(鬼田平子)の名が付けられている。
とあった。
オニタビラコは,学名に“japonica”が付されているが,
>原産地はヨーロッパで日本全国のみならず、世界に広く分布している。
との記載があり,一方
>この辺りの雑草と云えば、多くは帰化植物ですが、このオニタビラコは先日
>紹介したホトケノザ同様、日本の在来種です。図鑑に拠れば、分布は日本全
>土、中国、インド、ヒマラヤ、ミクロネシア、オーストラリアとなっています。
とあった。分布域も違っているので「ヨーロッパ」原産については疑問ではあるが,正しい場合は,なぜ帰化植物に該当しないのかの理由が判らない。ご存知の方は,ご教授願いたい。
現在,この「オニタビラコ」を「アカオニタビラコ」と「アオオニタビラコ」に分ける考えがあり,また,「タビラコ」は「コオニタビラコ」へと名を移しつつある。「タビラコ」が付く名は,変遷期で目が離せない。
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