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別名 ハルノゲシ
先日,オニノノゲシを見つけたので,ここにも咲いていたかと近づくと,少し趣きが違う。良く見るとノゲシであった。
原産地はヨーロッパで,世界中に帰化し,日本には中国から麦などの畑作の伝来と共に入ってきた史前帰化植物(水稲栽培伝来前に帰化した植物)であるようだ。
名の由来は
>葉がケシの葉に似ることから、ケシの名と、野原に咲くことから、ノゲシの名になった
とあり,由来のもとの「ケシ」についてさらに調べてみると
>ノゲシという名は江戸時代に渡来したアザミゲシ(薊罌粟)という植物の葉
>に似ていることからつけられたと言われる。
とあったが,このアザミゲシは
>北米南部からメキシコ江戸時代末期に園芸用として渡来。葉の形は、薊(あざ
>み)に似て、花の形が罌粟の花に似ているから。
とある。史前帰化植物に江戸時代の渡来植物名が引用されるの謎が生まれたが,
>古名の、ツバヒラクサは、葉の基部が茎を抱き、両側が開いていて、その様
>子を、鍔(つば)が開いているに見立てた
とあった。江戸時代以前は別の名であったことで一件落着である。
また,古くから食用にされていたようであるが,
>ノゲシの葉は、粗い鋸歯状で一見硬そうですが、実は柔らかくて筋もありません。
>お味やにおいにクセもなく、アクもありません。食べられる野草の中でも優等生です。
>ハーブにも負けないおいしさです。
とあって,現在も食されているようである。
花期は,
>別名のハルノゲシ(春野芥子)にある通り本来は春の花だが、実際には秋口まで花が見られる。開花には温度以外は余り関係しないらしい。
なお,
>最近は舌状花が白〜薄黄色のウスジロノゲシ(薄白野芥子)と呼ばれるタイプ
>が増えてきており、こちらは最近帰化したものではないかという説もある。
や
>ちょうど2つの中間と思われるタイプもあり、アイノゲシの和名が与えられて
>いる。2種の雑種と考えられているが今のところはっきりしたことは分からない。
とあり,似たもの植物が増殖中のようで,判断が難しくなりつつある。
ところで,「オニノゲシ」の説明でノゲシ(野芥子)との違いを以前掲載したが,再掲する。
>ノゲシとの違いに葉の付け根の違いを掲載しているサイトが幾つかあった。
>写真のものは葉が多く,かつ,触れることが出来ない完全武装であったの
で,
>>葉の付け根は耳たぶ状のようになって茎を抱きこむ形で茎についている。こ
>>のような状態を「耳状に茎を抱く」という。類似種のノゲシ(野芥子)は葉が
>>茎を抱くが、張り出さない。
> や
>>葉のつけ根の部分がオニノゲシとノゲシとでは違います。オニノゲシはくる
>>んと丸く張り出していますが、ノゲシも張り出すのですが丸くはなく、とが
>>っています。
ノゲシにおいては,3枚目の写真がある程度これに答えを出してくれていると思われる。
最後となるが,タビラコにて疑問であった
> オニタビラコは,学名に“japonica”が付されているが,
>>原産地はヨーロッパで日本全国のみならず、世界に広く分布している。
> との記載があり,一方
>>この辺りの雑草と云えば、多くは帰化植物ですが、このオニタビラコは先日
>>紹介したホトケノザ同様、日本の在来種です。図鑑に拠れば、分布は日本全
>>土、中国、インド、ヒマラヤ、ミクロネシア、オーストラリアとなっています。
>とあった。分布域も違っているので「ヨーロッパ」原産については疑問では
>あるが,正しい場合は,なぜ帰化植物に該当しないのかの理由が判らない。
>ご存知の方は,ご教授願いたい。
についても,最初に記載の「史前帰化植物」が正解であるようだ。
一挙に2件の問題が片付いた。