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生垣の上などに蔓延(はびこ)るのを良く見かけるが,今月中旬,林と草地の境に,蔓延らずそっと咲いているのを見つけて写真(1枚目)に撮ったところ,なんと4枚の花弁であった。5枚のものを探していたが,先日,とうとう3枚目の写真の様に変化してしまった。やむを得ず,10月の筑波山で撮った写真(2枚目)を友情掲載させていただいた。
古い時代から茜染めの原料とされてきたようであるが,この茜色は
>もともと「あずき」の種皮のような濃い赤紫色のことで、いまでは夕焼けの
>ような朱橙色の意味に変化しています。
とのことである。
茜色というと,枕詞の「あかねさす」などを思い浮かべるが,これについては,
1 東の空にアカネ色に映える意から昇る太陽を連想し、日(ひ)、昼(ひ
る)、照る、紫にかかる。「あかねさす」の「さす」は色や光が映える意。
2 既に万葉の時代から「茜さす」という枕詞が東を意味したように、また、茜色とは夕焼けの色であることなど、我が国では古くから親しまれた言葉でもある。
とあり,
>万葉集 第1・20 額田王
>あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る
など,詩的な響きがあるので,名の由来もそれ相応かと思いきや
>赤い根であることからアカネと名づけられたといわれる。
とあった。
見たとおりの「赤根」の表記と,言葉の響き,このギャップに気落ちした。
気を取り直し,さらに調べると,
>アカネの根は乾燥すると赤黄色となります。この根を煮出した汁がまだ熱い
>うちに前もって灰汁で処理した布を漬けます。この作業を何度も繰り返すう
>ちに布は茜色(緋色)に染まり,根で染めるから,アカネ(茜根)になっ
>た」更に「灰汁の濃度がうすいと黄色に,濃いと赤味が深くなります。茜染
>といわれています。
とあった。
染料として利用されることは知っていたが,複雑な工程を編み出した先達の知恵に感心であるが。そして,名の由来にも,多少満足である。
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