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「花は5〜7月に黄色の十字状花を多数つけます。」と説明するものも多数あるが,
>イヌガラシとスカシタゴボウをずっと見てきたら、どちらも1年中どこかの
>田やあぜで花を咲かせているので、花期を1〜12月に書き換えました。
とする掲載もあり,一年中見られることで有名?な花である。
この花の特徴は,植物自体に非ず,名前ではないだろうか?
最初の「スカシ」は,「透かし」であるが,
1 田んぼを透く頃に咲く
2 「スカシタ」葉が羽状で下が透けて見える?
3 根生葉(根元から生えている葉)が深く切れ込んでいるので、土が透かして見えるので「透かし(スカシ)」。
などが見受けられ,不明とするものが一番多かった。
3番目の説は,スカシユリの命名
>名は、花びらの付け根が細まっていてすきまができることに由来。
と通じるものがあるように思え,また,
>すかしぼり【透かし彫(り)】:金属・木・石などをくりぬいて文様を表す技法。
>文様を透かして素地を残す方法(文様透かし)と、文様の周りの素地を透かす方法(地透かし)がある。
>木彫仏の光背、欄間、刀剣の鐔(つば)などに技巧を凝らしたものが多い。
とあるように,切れ込みの深い葉は,彫り物の文様に共通するようにも思える。
続く「タ」は,田んぼやあぜなどで見られるので,殆どが迷うことなく田んぼの「田」であった。
最後の「ゴボウ」も,植物の「牛蒡」で間違いないと思われるが,
1 「ゴボウ」とあるが太く長い根はなく、細い根が浅く張り、引き抜くと直ぐに抜ける。
2 ちなみにゴボウのような太い直根はない。
3 和名は太い根を牛蒡に例えたものと言われるが本当のところはよく判らないようだ
と記するものがある一方,
1 和名の由来は春先耕起前の田んぼに生えて根が牛蒡に似ていることに由来
2 根が野菜の牛蒡に似ていることから 牛蒡(ゴボウ)。
とあった。極めつけは,
>根は直根で太く、根茎があるように見える。たくさんの不定芽があり、切断
>するとそれぞれから再生する。秋耕で直根が地表に露出しても越冬することがある。
>越冬株が残ると、春耕後にこの根から再生し、大きな株になる。・・・
である。この説明があったサイトの最後尾に根の写真が掲載されている。
http://daisetsuzan.sakura.ne.jp/weeds_in_hokkaido/upland_weeds/sukashitagobou.html
この時期,つつましく咲いている花に
>イヌガラシとともに春先の湿地や畦などに多く発生する春の強害草の一つです。
との表現は随分オーバーだなと思っていたが,これを見ると頷ける。
>スカシタゴボウは深い主根を伸ばし、多少の氾濫があっても生存することができる。
とのさらなる掲載に,強害草イメージが増大される。
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