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別名:ヒヨコグサ(雛草)
朝開け
この時期は,流石に花が少なくなってきたが,一般に春咲きと言われる植物もチラホラ表れ,昨日に続いての年中開花植物の紹介となった。
>年間を通して芽生え、開花し、実を結んでいるので、真冬の時期には花は少
>なくなるが、ほぼ一年中、その姿を見ることができる。生活史の短い一年草である。
と紹介されている。一方,
>一般には、10月くらいまでが花期の限界とされていますが、12月の今頃
>でも普通に咲いていたりします。
とある。
ムギ類の栽培とともに渡来した史前帰化植物の1つとの記載もあったが
>ヨーロッパが原産で、日本で最初に帰化が確認されたのは、1922(大正11)年のことで、
>渡来したのは何時のころなのか定かではない。
との記載が多くみられた。
ハコベの由来は,
1 ハコベ(繁縷)が初めて史書に登場するのは平安時代で、日本最古の本草書と言われる『本草和名』に波久倍良(はくべら)という記述が見られます。
この波久倍良が、ハコベラに転化し、やがて、現在のハコベとなったといわれています。
2 昔の「はびこりめむら(蔓延芽叢)」が変化して、「はこべら」になったという説がある。また、茎がよくはびこり、種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂することからともいわれる。
3 茎の中に目立つ筋(縷(る))があることから,中国から入ってきた漢字の「繁縷」(漢名)をあて,ハコベの古名「はこべら」と呼ばせたものが次第にハコベになった。
4 茎を折って引っ張ると糸状の維管束が出てくることから「帛べら」(帛・はく=美しい綿毛の意。べら=繁っている意。)とする。
5 葉の配列がいい感じで、葉配りが利いている、葉配り、ハクベラ、ハコベラ、ハコベとなっていった。
等があったが,
>名前の由来には諸説あり、確かなところは不明です。
とある記載が,全てを纏めていた。
そして,「コ」については,
1 もともと日本固有のミドリハコベ(緑繁縷)に対して、コハコベ(小繁縷)は、明治時代に日本にやってきた帰化植物とされ、ミドリハコベ(緑繁縷)よりも小型であることから、”コハコベ(小繁縷)”と呼ばれるようになったとされています。
2 普通はハコベ(繁縷)と呼ばれているうちの1種で、もう1種のミドリハコベ(緑繁縷)より、花の大きさが小さいのでコハコベと呼ばれているといわれている。
3 ミドリハコベ(ハコベ)によく似るが、全体にやや小型
とある。
別名については,
1 ヒヨコグサ:小鳥が好むため
2 朝開け(「日出草」とも書く):朝日が当たると花が開くことから転訛
ハコベは,文学界にも多く登場している。
1 島崎藤村「小諸なる古城のほとり」
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なす繁縷(はこべ)は萌えず
若草も藉(し)くによしなし
2 正岡子規
カナリヤの
餌に束ねたる
はこべかな
3 四辻善成(よつつじのよしなり(四辻の左大臣):14世紀の南北朝時代)
源氏物語の注釈書「河海抄(かかいしょう):七草のことを記載」
せりなずな
御形はこべら
仏の座
すずなすずしろ
これぞ七草
※春の七草に「はこべら」としての登場である。
七草といえば,1月7日の「七草節句」。この日に七草がゆを作って食べると,1年を無病息災で過ごすことができるそうである。
>平安時代の頃から始まったとされていて、新年を無事に迎えられた喜びと、
>新しい1年を無事に過ごしてまた次の新しい年を迎えられるように、農作物
>(たべもの)や神へのお礼を込めた行事です。
>「七草粥」(ななくさがゆ)は2種類あります。上記の七草の粥は正月7日に食べます。
>もう一つの「七種粥」は、米、麦、小豆(あずき)、粟(あわ)、稗(ひえ)、
>黍 (きび)、胡麻(ごま)などの穀物で作るお粥で、「小豆粥(あずきがゆ)」
>と言われ正月15日に食べていました。
とあった。また,ハコベの効用等については
>タンパク質,ビタミンB,Cなどに富んでおり,昔は食用にしていた。
>これを炒った粉に塩を混ぜて歯磨き粉としても用いた。
である。来年は七草粥で無病息災を願うこととしよう。
そして歯磨きも。だが,これは忘れそうである。
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