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寒い季節に近づくにつれ,キク科の花の華やかさが目に付くようになった。
このキク科の花は,葉の広いもの,狭いもの,舌状花の色の変化など,たくさんの変種があり,区別をつけ難い代表格である。この為,紹介はついつい後回しとしてしまった。冬枯れの季節に入り咲く花の種類も少なくなってきたので,この度,紹介することとした。
ノコンギク,ヨメナ(ここ関東ではカントウヨメナ),オオユウガギクなどは良く似ていてなかなか区別がつかない。そこで,その違いを調べるため,可哀想であるが2枚目の写真のように花を割き,白い冠毛(「タンポポ・アザミなどの果実の上端に生じる毛状の突起。萼(がく)が変形したもので、風を受けて飛び、種子を散布するのに役立つ。」とあった。)があること,その長さが同じでありなおかつ長いことを確認し,ノコンギクとした。
なお,同定方法について
>5〜6mm位の化粧ブラシの様な長い冠毛が無ければ、ヨメナかオオユウガギク。
>毛が伸びて風で飛びそうなのがノコンギク、毛が伸びないでコンペイトウの
>様な種子が見えるのがヨメナ。
ともあったが,サイトを調べているうちに
>花をむしらないでも分かる良い方法は無いのでしょうか・・・ありました!
>蕾を横から見たところです。ほぅら、ちゃんと冠毛がしっかり見えます。
>蕾を上から見たところです。筒状花の間にしっかり冠毛が見えています。
>たくさん咲いている中から蕾を探せば一目瞭然。全部が満開状態でも筒状花
>の隙間を注目したり花を横から見れば冠毛は見えます。
>そう、ルーペを持っていれば、もう、花をむしらなくても分かるのです。
と記載されているものがあった。いま少し早くこの掲載を見つけていれば良かったが,時,既に遅しである。
名の由来は,古くから観賞用に庭園などに栽植されてきたコンギク(ノコンギクの栽培種)に似ているので
>コンギクは紺菊で、ノコンギクは「野生のコンギク」とのこと。
とあった。自生種の名から栽培種の名が決まるのであれば分かるが,逆転したのは,コンギクの知名度が絶大だったのであろうか?
一方,
>秋の本州など日本のいたる野山で普通に見られるから、「野」、花の色が淡
>紺色から「紺」、花の形が「菊」形から、ノコンギクになったという
と掲載するものもあったが,少数派であった。
菊の語源については,
>「本草綱目(ほんぞうこうもく・明/中国・1578)」には、「菊は鞠(きく)と書き、
>鞠(きく)と同じ。鞠(きく)は窮(きゅう)の意。九月に咲く。九は陽の
>数の最後。究極の華だから菊」という記述がある。
とあった。また,
>中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、陰暦の9月9日(重陽の節句)
>には菊酒を飲み長寿の祈願をした。これがしだいに日本にも伝わり、菊の花
>を酒に浮かべて飲み花を鑑賞する「重陽の宴」が催されるようになった。
>のちに菊は皇室の紋章になり、日本の国花になった。
高貴な花のようである。
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