![]() |
![]() |
![]() |
今年は,12月に入ってからもさしたる寒波がまだ無いせいか,ウシハコベの花が咲き出した。もっとも,
>発芽も通年であるとされるが、
とあり,寒さにも強いようである。
ヨーロッパ原産で,麦の栽培とともに伝来した「ムギ類の畑の史前帰化植物」にエントリーされている。
http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/s/sizenkikasyokubutsu.htm
名前の由来は,ハコベより大きいことによるが,この大きさによる命名法を纏めているサイトがあった。
>似たような植物で、比較的大きいものにオオ(大)とつけ、小さいものにコ(小)とつけたりするが、
>それらの代わりに、大きいものにウシ(牛)、小さいものにヒメ(姫)とつけたりする場合もある。
>本種はハコベより全体に大きいのでウシがつく。
とある。
なお,ハコベの由来は,コハコベで記したが,再掲する。
1 ハコベ(繁縷)が初めて史書に登場するのは平安時代で、日本最古の本草書と言われる『本草和名』に波久倍良(はくべら)という記述が見られます。
この波久倍良が、ハコベラに転化し、やがて、現在のハコベとなったといわれています。
2 昔の「はびこりめむら(蔓延芽叢)」が変化して、「はこべら」になったという説がある。また、茎がよくはびこり、種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂することからともいわれる。
3 茎の中に目立つ筋(縷(る))があることから,中国から入ってきた漢字の「繁縷」(漢名)をあて,ハコベの古名「はこべら」と呼ばせたものが次第にハコベになった。
4 茎を折って引っ張ると糸状の維管束が出てくることから「帛べら」(帛・はく=美しい綿毛の意。べら=繁っている意。)とする。
5 葉の配列がいい感じで、葉配りが利いている、葉配り、ハクベラ、ハコベラ、ハコベとなっていった。
等があったが,
>名前の由来には諸説あり、確かなところは不明です。
とある記載が,全てを纏めていた。
他のハコベとの見分けは,花が咲くと容易である。
>花は雌しべの花柱が5個あるので見分けやすい。(ハコベ属の中で花柱が5個
>あるのはウシハコベだけ。)他は3個である。
である。
学名が星に例えられているとのことで,人気があるらしく,
>属名の「Stellaria」は、ラテン語の「stella(星)」が語源で、「花の形が星
>形」をしていることからにちなみ、種名の「aquatica」は「水生の」という
>意味で、水辺に生える植物であることを意味している。
や
>点々とある白い花は、煌(ひら)めく星に見える。花びらが、その煌めくさまを描くように開いている。
などがあた。花を眺め,宇宙に夢を馳せることとしよう。