![]() |
![]() |
![]() |
日陰の小さな茂みの中に,小さな黄色いものが目についた。春に咲くヤブヘビイチゴであった。季節をかなりフライングしているが,今年の暖冬のせいであろうか。
名の由来の「ヤブ」については,
1 4月頃に花を咲かせ、5月から6月にかけ、赤いイチゴを稔らせる。地表面に伸びる匍匐茎で繁殖するためか、果実の形がイチゴとしては食欲をそそらないためか、生育地の状況も合わせてヤブヘビイチゴと名付けられている。
2 ヘビイチゴ(蛇苺)は日当たりのよいところに生えますが,ヤブヘビイチゴは文字どおり薮や林の中に生えます。
など,育成地からの記載が多かったが,
>中国のヘビイチゴ(蛇苺)はヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)をさしていう。ヘビイチ
>ゴ(蛇苺)の名は、中国での呼び名の漢名「蛇苺(じゃも)」をそのまま使っ
>てこの名になった中国での名の由来は、ヘビイチゴ(蛇苺)、ヤブヘビイチゴ
>(薮蛇苺)ともに甘みが無く、まずくて、ほかのイチゴ(苺)のように食べれな
>いので、蛇でも食べるのだろうと、ヘビイチゴ(蛇苺)の名になったという。
とあり,由来の信憑性は,こちらにあるのではと感じられる。なお,
>中国では、ヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)は薬用で、蛇や虫に咬まれたとき、咽喉
>の痛みやはれ、熱病などの薬とされる。花や果実を含めた茎や葉全体を煎じて飲む。
と文は続き,この辺が中国で蛇苺とつけられた謂れなのであろうか?なお,日本での由来説は
1 「蛇の出そうなところに生える」というくらいで、日陰から日当たりの良い野原まで、どこにでも生えるほど丈夫で、葉は普通のイチゴとそっくり、ランナーで増えるのも一緒。
2 恐ろしい名前ですが毒があるわけではなく「蛇にでも食べさせておけ」という意味の名前です。
などがあった。
「食べる」話題のついでに調べたところ,
1 果実は有毒ではないが、食べてもスカスカとして味はほとんど無い。
2 中はスカスカで美味しくはないので、食べない方がいい…。
との記載が多く,試された方は多いようである。ここは素直に「食べない方がいい…。」のアドバイスを受け入れることとする。
なお,
1 観賞用には育てやすい野イチゴです。斑入り種もあります。
2 中国では、庭園に植栽するほか、葉・果実を観賞するために盆栽にする。また、全草を薬用にする。
とあり,さらには販売しているサイトもあった。山野草ファンお気に入りの一草のようである。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する