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スミレは皆良く似ている。更に,あいのこ品種も多く,特定が難しい。この掲載種は,柱頭の形等で立坪菫としているが,違っている場合はご教授願いたい。
春先,近辺で見かけるのは,殆どが立坪菫である。
>日本で、ごく身近に見られるスミレ類の一つである。丸い葉と立ち上がる茎が特徴である。
また
>日本に60種ほどあるスミレ科植物の中でもっとも普通に見られるもの。
とあった。
変異として
1 コタチツボスミレ
2 ツルタチツボスミレ
3 ケタチツボスミレ
4 シチトウスミレ
近縁種として
1 アイヌタチツボスミレ
2 オオタチツボスミレ
3 イソスミレ
4 ナガハシスミレ(テングスミレ)
5 テリハタチツボスミレ
6 ナガバタチツボスミレ
7 ニオイタチツボスミレ
等が掲げられていた。
スミレの識別については,地上茎があるかどうかで大きく二つに分かれ,タチツボスミレは地上茎のあるグループになる。(スミレやノジスミレなどは根元からだけ花柄や葉柄が立つので,地下茎の無いグループとなる。)
さらに,茎の途中からも葉柄が出て,その葉腋(植物の葉が茎に付着する部分で,芽ができるところ。)から花柄を立てる。その葉腋には托葉がついていて,それが櫛の歯状に裂けるのがタチツボスミレの仲間の特徴とあった。
櫛の歯状に裂けた托葉があるものは,タチツボスミレの仲間の可能性が大であるようだ。
名の由来であるが,
>タチツボスミレ(立坪菫)の坪とは庭を指し,身近に見られて立つように生えることに名前が由来する。
とあった。
また,スミレについては
>小児、其花にかぎある所を両花相交え、かけて引て戯とす。相撲の形に似り。・・・
>はやし言葉の「相撲取れ」が「すまいとれ」に、そして「スミレ(菫)」に訛り変わったとしている。
と,花で相撲遊びをしていたことに由来するようである。
なお,タチツボスミレは,「立壷菫」とも表記されるとあった。
>スミレ(菫)は万葉集にも詠われている植物である。小さな中庭のことを壷庭(坪庭)と呼び、
>それがこのタチツボスミレ(立坪菫)の由来になったそうである。
>近年に於いてもも立壷菫と表記されることもあるようだ。
とあった。
良く耳にしていた由来に大工の道具(墨斗)説がある。
>「その花の形状が墨いれを思わせることによる」からスミレ(菫)と名がつけられたという説を
>植物学者の『牧野富太郎博士』が主張していて昭和初期まで主流だった。
>因みに墨とは書道のものではなくて大工が使う「墨斗(すみいれ)」の袋だそうである。
とあったが,更に続いて
>スミレ(菫)という名前は奈良時代以前に命名されたもので、墨入れは江戸時代のものであることから
>明らかに間違っており、妄想と憶測の域をでないといえそうである。
と,手厳しく間違いと結論付けられていた。
合点であるが,墨斗は,スミレの特徴的な形に似ていることも確かである。
この命名時期が違うのではと思ったが,
>万葉集(1428)には、スミレ(菫)の歌がスミレ(菫)が2首、ツボスミレ(坪菫:つほすみれ)
>が2首の合計4首詠われている。
と,歴史的背景もしっかりしていた。脱帽

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