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別名:御形(おぎょお・ごぎょう)
麹花(こうじばな)
昔の名:ほうこぐさ
非常に身近な印象をもたせる名前である。
「母」と「子」であるから,当然であるが,春の七草にも「御形」として登場するので,なおさらであろう。
以前にも掲載したが,春の七草をついでに掲載する。
芹(セリ)
薺(ナズナ)
御形(ごぎょう:ハハコグサ)
繁縷(はこべら:ハコベ)
仏の座(ほとけのざ:タビラコ)
菘(すずな:カブ)
蘿蔔(すずしろ:ダイコン)
である。
当然,粥にも用いられ
>昔から若芽をゆでて七草粥にしたり、
に続き
>草団子や草餅の原料にしていた
とあった。その後,「ヨモギ」の方が,緑の色が濃くて喜ばれるようになり,ハハコグサの利用は少なくなったとあったが,
>「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」として、平安時代ごろからヨモギ(蓬)に代わったともされている
との説もあった。この餅の話で「ハハコグサ」の由来へ移るが,
>昔は葉を餅に入れて草団子にして食べた「葉っこ草」が転訛して、ハハコグサの名がついたという説があります。
とあり,由来の一翼を担っている。その他
1 葉や茎が白い綿毛をかぶっている様子が、母親が子を包みこむように見えたことから、
母子草(ハハコグサ)の名がついた。
2 白い綿毛に覆われている葉を「乳児の舌」に見立てた。
3 「母」と「子」の人形(ひとがた)に由来する。
4 葉も茎が白い細かい綿毛に覆われているために、「ほうけた」ような状態に見えるところから
「ホウコグサ」が転訛して「ハハコグサ(母子草)」になった。
などがあった。その最後のものに関しては
>ハハコグサはホホケグサが訛った名であるとの説があります。冠毛がほおけ
>立つ(穂穂ける=毛羽立つ)事に由来します。それからすると、母子草との
>字を充てるのは適切でないようです。
との意見?も見受けられた。
また,別名の「御形」については
>ゴギョウは、春の七草の一つとしてあげる際に用いられる名で、ハハコグサの別名「おぎょう」の俗称である。
とあった。「おぎょう」と呼ぶのが一応正しいようである。
さらに
>「御形」の「御」は接頭語で、「形」は人形(ひとがた)のことである。
とあり,上記草餅が絡んでくる。
草餅がヨモギで作られる以前はハハコグサが用いられたことは上記のとおりであるが,それを「母子餅」と呼び,
>3月の節句に母子の人形を飾り,母子餅を供えたことから,ハハコグサは「御形」と呼ばれるようになった。
とあった。ハハコグサ3番説にも関わってくるのであろうか?
>ごぎょうとは,このハハコグサの若芽のこと。
ともあったので,付記する。
別名の「麹花」に関しては
>蒸した穀類や豆類にコウジカビが繁殖して胞子がつき、薄い黄色になったもの。こうじのはな。
とあり,「ハハコグサの別名」と付記されていたが,左の写真がそのような状態に一番近いのではないだろうか?
ところでこの度,「昔の名」なる表記を見つけ,急遽「昔の名」コーナーを設けた。そこに記載した「ほうこぐさ」は,上記4番目のとおりであり今更ではあるが,
>毛が多い状態、毛を持った種子などを「ほほけ立つ」と呼び、「ホホケグサ」がなまって「ホウコグサ」になったといわれています。
と,種子の状態を含めての命名らしい表現もあった。
>ムギ類の栽培とともに伝来した史前帰化植物の1つである。
なるほどと,古よりの深い関わりに頷ける。
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