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トキワハゼに良く似た花である。春は,それぞれを見分けるのに一苦労の季節であるが,往々にして,ムラサキサギゴケの方が花がりっぱである。
両者の違いは,
>花が終わる頃から,匐枝を伸ばして這いまわるのが特徴のひとつ。
>同じような環境に生えるトキワハゼには,この匐枝がないので識別できる。
>また,トキワハゼは,花が白っぽいものが多く,上唇が小さく小さくハゼのしっぽのように
>小さく切れ込むだけだが,ムラサキサギゴケでは,うさぎの耳のように大きく切れ込む。
と書かれている。
「花期の終わりごろから地上に匍匐茎を伸ばす。」「上唇が,うさぎの耳のように大きく切れ込む。」と,花の大きさを頼りに両者の区別を行っているがなかなか難しく,特定が悩ましい植物である。
なお,悩ましい植物の日記は,2010/12/04のもので,寄り道の時間がある方は参照されたい。
http://www.yamareco.com/modules/diary/2110-detail-15293
名の由来は一寸した経緯があるようだ。
>白花のものもあり鷺苔(サギゴケ)という。
>名の由来は、白花の花の形を「鷺草」と関連づけたものだという。
>「苔」の名は地を這うところからきたものである。
>なお、紫のものと白花を区別せずに鷺苔(サギゴケ)とする見解もある。
そして,架橋である。
>ムラサキサギゴケには白花があり、「サギゴケ」と呼んでいます。
>先にサギゴケが見つかり、花の形がサギソウに似てコケのように地表に広がる様からサギゴケ
>と名づけられました。その後、標準花である本種が発見され区別するために「ムラサキ」が加えられました。
>そのため標準花なのに変種のような名前になっている。
である。
※なお,「サギソウ」については,「花の形がサギの飛んでいる姿に似ているからです。」とあった。
名前のついでに学名に触れるが,学名の全表記は「Mazus miquelii Makino」である。
この学名の命名者に「Makino」とある。植物学者の牧野富太郎博士(1862-1957)の命名であるようだ。
ムラサキサギゴケ等を用い,強害雑草の抑制を試みる研究が見つかった。
下記サイトに立ち寄っていただくと,ひ弱に見えるムラサキサギゴケが,逞しく感じられるかも知れない。
http://www.affrc.go.jp/ja/research/seika/data_niaes/h10/niaes98018
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