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この時期この種の花を見かけると見分けるのに苦労する。ヤブジラミ?オヤブジラミ?
もう少し早い時期であればオヤブジラミと判るが,5月はヤブジラミも咲き始めるため一概に判断できない時期,まして白色が強いとなおさらである。この度撮影した中には,もっとピンク色を帯びたものがあり,迷うことなくオヤブジラミといえるものもあったが,何せ写真の腕が悪く,ピン甘掲載没となってしまった。
掲載のものも微かではあるが一部ピンク色を帯びている。
>日向でも染まらない個体はあるがそもそも日陰では染まりにくいので林内等ではこういう個体
>が普通なので、色では判別しないこと。
との掲載があったのに後押しされ,また,花柄の長さもそこそこあることからオヤブジラミと同定した。
ヤブジラミとの大きな違いは,色にあるようである。
>色合いは青々とした感じよりは、アントシアニン系の色素が多めなのか若草色系が被っている感じ。
>緑も紫も彩度は低めだが、明度はやや高いのでふんわりした色合い。
>葉縁や茎の稜等、各所の縁(ふち)になる部分ほどよく染まっているのでまたその複雑な色合いが美しい。
>全草が染まる個体もわりと見られる。
色のお陰か,名前のわりに花が好かれているためか,詳細な掲載が目立つ。
>花弁の縁の染まりがきれい。何となく見ると倒心形っぽい(ハートのような)が、
>よく見ると先端中央の窪んだ部分は狭三角形の棘のような細い尾状になって立体的に
>花中央側に折り返されている。肉眼ではほとんど分からないが、随分複雑な形状。
外にも,
1 オシベの葯はヤブジラミと異なりクリーム色。花粉は白。オヤブジラミは全体に白いのに葯色は薄い赤紫。ここだけ逆転しているようで面白い。
2 色づき方にはかなり個体差があります。はっきりと赤紫になる物もあれば、ほんのりうっすらとでほとんど緑という物もあります。
等々であった。
名の由来のうち「オヤブジラミ」の「オ」については
1 ヤブジラミより大型なため。
2 オヤブジラミの「オ」とは雌雄の雄でオヤブジラミの方が紫色を帯びていて男のイメージ
3 果実がヤブジラミより大きいので「雄ヤブジラミ」
などであった。そして「ヤブジラミ」については
>藪に生えて、果実が衣服などにくっつくのを「シラミ」にたとえたものだそうです。
のみであった。名の正体である果実は
>小さくて先がカギのように曲がったトゲがたくさんあって、いわゆる「ひっつき虫」の1つです。
>そのトゲによって動物の体などにくっついて、離れた場所まで運ばれます。
とあった。
この「ひっつき虫」と呼ばれる中には「ヌスビト」などを付けられているものがあるにはあるが,何も「虱」にしなくても・・・ チョット可哀想な植物である。
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