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この植物を初めて見つけたときは,アカツメクサの脇に1本のみ生えていた。形が物珍しく,名前を調べたことを思い出す。
そして,翌年。驚異的に増えて,あたり一面はヤセウツボとなった。このまま増え続けたら大変と危惧していたが,その後は範囲が広がりはしたものの,一面を覆い尽くすような繁殖には至らなかった。
この掲載を機に調べていると
>私が始めてこの草に出会ったのは1999年でした。シロツメクサに寄生すると聞いて夏の原っぱを歩き回り
>やっと数本見つけられました。ところが翌年にはあちらこちらに生えていました。2009年には気味が悪いほど
>ニョキニョキ顔を出しました。シロツメクサ、アカツメクサ、クスダマツメクサなどマメ科の植物やヨモギなど
>にも寄生します。あまりにも沢山寄生されると次の年には宿主の個体数がものすごく減り、
>ヤセウツボもその場所では減るのですが少し離れた場所で増え続けます。
>さらにその翌年元気を回復した宿主が復活すると、すかさずヤセウツボも増えてくるという競争を続けています。
>どうも宿主は絶滅させられることは無いようですが増減を繰り返し、一方ヤセウツボは分布域を
>すごい勢いで増やしているという印象があります。
とあり,まったく同じ思いであることに驚いている。
ヨーロッパ〜北アフリカ原産。
>1937(昭和12)年に千葉県で初めて確認されたという帰化植物
そして,
>寄生根で養分を吸収して成長し花を咲かせる寄生植物。そのため農作物の被害を与えることもあり、
>外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
と,定番の指定を受けている。
この種子は,
>種子は宿主の根のそばでないと発芽しない。発芽した種子が定着可能な範囲は根から5mm程度。
と繁殖力は一見弱そうである。が,
>発芽しない種子は土中で長期に渡って生き延び発芽の機会を待つ。
さらにさらにである。
>果実は細長く、埃のように細かな数十万個の種子を散布する。
ここに,生き残り戦略が凝縮されていた。また,
>寄生主にはマメ科、セリ科、キク科などがあり、寄生根で養分を吸収しています。
とある中,
>ヤセウツボがアベリアに群落寄生:http://tumu-tumu-tsumura.blog.so-net.ne.jp/2011-05-21
寄生主の範囲拡大をも目論む,強かさを持っている。
名の由来は
>「ヤセウツボ」は「ハマウツボ」より細いので。
>ウツボ(靱)とは矢を携帯するための筒状の容器のことで、花の形が似ている。
とあった。
最後に,ネットで見つけたヤセウツボ観察サイト「パラサイト・エイリアン(根粒菌から栄養を貰っているアカツメクサ、その根をかかえ込んで栄養を奪うヤセウツボ。地面の下で展開している複雑なからみ合いのドラマ)」を紹介させていただく。
http://www2.thegp.tepm.jp/~tetsu-nikuni/holidaynaturalist/6_1.htm
江戸川土手(都側ですが)にヤセウツボが点々と見られます、はて、去年はあったかしら。ネットで検索していたらこちらの日記がでてきました。なかなか読みごたえありました。偶然午前中筑波山のレコを見てまして私と同じコースを歩かれてる、なのにすごい観察力、と感心していたところでした。常にアンテナを張られていらっしゃる方なんですね
otogiri さん 今晩は
江戸川土手にヤセウツボが進出中なんですね。植物同士の攻防は既に始まっていることでしょうから,植生のダイナミックな変化を楽しめるかも知れませんね
ところで,筑波山のつたないレコにも訪問頂き有難うございます。otogiri さんも筑波山に登られたんですね。
この季節は花を求めて東奔西走中。レコはなかなか整理出来ない状態ですが,otogiriさんのハンドルネームから,花に興味がおありのようにお見受けしましたので,筑波山については分かるものだけ,取り急ぎ植物名を記載しました。参考になれば幸いです。
なお,現在のアンテナは,筑波山のヒイラギソウに向けています。ここ数年,開花時期が合わず空振り。今年こそ!と毎年思っている次第です。
首尾よく撮影できた時は,綺麗なブルーを堪能してください。
ヒイラギソウ 楽しみにしてます。レコには葉が載ってましたね。私は葉だけじゃわからないから、見つからなくても仕方ないですね。でもトウゴクサバノオを見つけなかったのは残念。高尾山の日影沢林道で見るのを楽しみにしている一つですが、これも時期を逃してしまいがちです。
筑波山はそれほど遠くないことがわかったので、また行ってみようと思ってるところです
今年の開花は早いのか,遅いのか?
以前のヒイラギソウ撮影日は,5月8日でした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=63652&pid=e1a96b4909e81ce9071d6d1bbb896a16
開花しているときに,うまく登れればよいのですがね
2010年の記録見せていただきました。どの写真もすばらしいですね、私はピンボケ多数で平気でアップしていて恥ずかしいですが。
コースもいろいろあって奥が深そうですね、次は白雲橋のコースを歩こうと思ってましたが、自然研究路も行きたくなりました。時間、体力、ほしいものいっぱい。
>どの写真もすばらしいですね・・・
お褒め頂き恐縮です。でも,まだまだの出来。今回のヒイラギソウも,何時か撮り直ししたいと思っていてのアンテナ中です。
花の撮影は,近づけなかったり,風が吹いたり,日蔭だったりなどと,その時々で色々影響するので,なかなか気に入ったものは撮れませんね
ところで,ご存じと思いますが,自然研究路は現在一部区間が崩落しており,周回できません。この路を歩かれる場合は,この点を考慮されて計画されますように。
なお,ガイドブックなどには掲載されていませんが,男体山山頂脇にある(社務所ではない)建物脇の尾根道を利用すると,崩落場所をエスケープ出来ます。具体的には下記レコが参考になるかと思いますので,付記しました。山行
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-427566.html
そうそう,otogiri さんのお写真は,明るくて綺麗ですね。
是非,沢山の作品を掲載してください。愉しみにしております
情報ありがとうございます、こわがりで少しでも心配のあるところにはなかなか踏み出せないです。研究路の方はハイキングコースとして復旧するまで我慢することにします。
ヤセウツボがきっかけで筑波山の達人のレコにお近づきできたので、これからはおおいに参考にさせていただこうと思います。
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