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チチコグサの仲間の紹介は,昨日のウスベニチチコグサ,昨年11月9日のチチコグサモドキ,同10日のチチコグサに続き,本種ウラジロチチコグサで4種類目となった。
これらの種の変遷について書かれたものがあった。
>さて、このチチコグサだが、近年その外来近似種の侵入がめざましく、野草界に全国的な影響を与えている。・・・
>アメリカ大陸原産のタチチチコグサ及び熱帯アメリカ原産のチチコグサモドキなどの帰化種が勢力を広げて
>きたせいである。・・・外来種の侵入で一番迷惑を被るのは、その近似種である。なぜなら同じような繁殖形態、
>繁殖環境を持つからで、互いにその環境を争わざるを得ない。強い者が弱い者を駆逐するという
>自然界の法則に従うほかない。在来のチチコグサはタチチチコグサ及びチチコグサモドキの繁殖力には
>勝てなかった。チチコグサのつましい大きさに比べ、チチコグサモドキはその数倍の大きさである。
>この大きさだけでも勝てるわけがない。
>・・・更に近年ウラジロチチコグサなるものが外国からやって来て勢力をみるみる広げている。
>・・・タチチチコグサ、チチコグサモドキが今度はこのウラジロチチコグサにその居場所を脅かされる・・・
>ウラジロチチコグサはチチコグサモドキなどよりもっと大型で更に繁殖力も強大である。・・・
>ウラジロチチコグサは近似種にとどまらない他の野草をも駆逐してしまう勢いである。
>これを野草界の下克上と呼んだ人がいるが、まさに戦国絵巻を見るようである。
>僕らはこの野草界の下克上をはらはらどきどきしながら傍観するほかない。
なかなかの名文であった。(全文はこちら: http://wadakoji.cool.ne.jp/essei8.htm )そして,まだ「タチチチコグサ」が見つかっていないことが判明した。
既に駆逐されてしまったか?そんなことは,まずないだろう。観察力か探査力の不足,いやいや,両方であろう。
なお,上記にもあるが,このウラジロチチコグサ,日本への帰化が知られるようになったのは1970年代ごろだそうである。
また,上記の裏付けをするような記載が目立つ。
>今から広がる種なのかもしれない。岡山県にも分布が知られている。
>全体に大型で、この仲間としてはもっとも大きいかもしれない。草丈は40cm程度、茎は太く、
>しっかりと立っていた。葉も大きく・・・
そして
>南アメリカ原産の多年性草本です。
>・・・茎は太くしかりしていて、かなり大型で、高さ50cm以上にもなります。
>比較的最近の帰化植物で、これから全国に勢力拡大なのかもしれません。
さらに,生命力に関して
>種子により繁殖します。夏の後半から秋にかけて発生した個体はロゼットの形で越冬し、
>翌年の6-8月頃に根元から高さ10-30cmほどの茎を数本伸ばし、その上部に直径4mmほどの茶褐色
>(または紫褐色)の頭状花を多数つけます。
ここからが凄い
>なお、生育環境や生育状況により開花できなかった個体はそのシーズンには花をつけず、
>翌春まで栄養生殖を続けた後に開花します(その年の秋に開花することもある)。
繁殖するはずである。
名の由来は,
>在来種の「チチコグサ」に似て、葉裏に白い綿毛が密生しているところから。
>在来種の「チチコグサ」の名前の由来は、「ハハコグサ」に対して、細身の葉で地味な花であるところから。
>更に、「ハハコグサ」の名前の由来は、諸説あるが、”株の広がりを這う子(はうこ)”
>とみなして、”ハハコ”、あるいは、”赤子を抱く母”をイメージしたものなど。
であった。
また,
>ややぼさぼさくしゃくしゃしただらしない冠毛をつける痩果(そうか)。
>これが飛び去った後の星型に開いた総苞はわりときれい。
そうか(痩果:植物の果実で、閉果の一種。小形で熟しても裂開せず、一種子をもち、全体が種子のように見える。キンポウゲ・タンポポ・ヒマワリなど。???),総苞も要チェック

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