![]() |
![]() |
![]() |
別名:コンペイトウ草
遠くに黄色で,輝く花びらが見え,ウマノアシガタかなと近づいてみると,その独特なコンペイトウに似た実が見つかり,キツネノボタンと判った。
この実が別名「コンペイトウ草」の由来は,疑う余地はないようである。
この植物も,変異というか仲間というか,近縁以上に近しいものが多い。ケキツネノボタンやヤマキツネノボタンである。毛の多少や,果実の先端が鍵状に曲がるか否か等で細分化されていっており,
1 キツネノボタンの葉は3出複葉で、両面に伏した毛がある。キツネノボタンの茎は、ほぼ無毛あるいは斜上する毛があるとされている・・・。茎に毛があるものはケキツネノボタンであるが、柱頭が強く曲がっているので、ケキツネノボタンではない。茎に毛があるキツネノボタンをヤマキツネノボタンとする意見もあるとのことであるが、それに該当するものか、あるいはキツネノボタンの変異の範囲内であるのかについては、判断する材料がない。小生としては、生態的にも違いはなく、種を大きくとらえて変異の範囲内としたい。
2 果実は特徴ある形をしており、先端が鍵状に曲がる。狭義のキツネノボタンは全体ほとんど無毛である。ここに掲載したものには毛が多い。このようなものはヤマキツネノボタンとされるが、区別すべきかどうか、まだ整理されていないようである。
3 キツネノボタンには2種類あります。キツネノボタンとケキツネノボタンです。・・・この2種類、花はほぼ同じで見分けが付かない。葉が違うんです。葉も似ている事は似ているけど、切れ込みが深く、細く見えるのがケキツネノボタンです。但し、並べてみるとその違いが判るけれど、単独で見ると迷う事も有る。そんな時は茎を見る。毛がびっしり生えているのがケキツネノボタン。但し、キツネノボタンの茎もツルツルというわけではなく、若干の毛が生えていたりするので、やはり迷う。こんなに似ているのだから、わざわざ区別する必要も無いように思う。葉っぱの切れ込みなども、どっちとも取れるような微妙な個体もあるのだ。
「両方ともキツネノボタンでいいじゃないか」と思いながらも、「どっちだろう?」と気になってしまう。
キツネノボタンだけではなく、微妙な違いで名前の違う野草は、たくさんある。そいつらのおかげで、ノイローゼ気味になったりもするのだ。
最後のものは,「但し」「但し」の例外ばかりとなっていた。
上記方式で,今回掲載の写真を評価してみる。
・果実の果実の先端が鍵状に曲がっているので,キツネノボタン
・葉の切れ込みが深いので,ケキツネノボタン
・茎の毛が少ないので,キツネノボタン。但し,「狭義のキツネノボタンは全体ほとんど無毛である。」からを適用すると,ケキツネノボタン
キツネノボタン2票,ケキツネノボタン2票となった。
「但し」が入ってしまったので,「正し」いかは不明である。狐につままれたような結果となった。
名の由来は
1 毒があり、かつ深い切れ込みのある葉が牡丹によく似ているところから「狐の牡丹」の名前が付けられた。「キツネ」には毒、あるいは嫌なものという意味があり、毒草にはしばしば「キツネ」の名がかぶせられる。
キツネノボタンの葉や茎はほとんど無毛だが、姿形がよく似ていて葉や茎に毛の生えた種類があり、毛の生えているキツネノボタンという意味でケキツネノボタン(毛狐の牡丹)と呼ばれる。
2 実が金平糖のような独特の形であやしいもののたとえということと葉が牡丹に似ていることに由来している。
とあった。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する