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確か昨年の秋にハエドクソウを紹介した。今年はまだ梅雨も明けていないのに,随分早いお出ましである。そう思いながら写真を撮リ始めたが,微妙に違いを感じた。ナガバハエドクソウであった。(2010.09.24の日記:http://www.yamareco.com/modules/diary/2110-detail-12718 )
>薬草事典によれば、全草に殺虫効果があるということで、開花期に全草を取って水洗いして日干しにする
とあった。ハエドクソウと同じである。
さらに,ハエドクソウ紹介のおり,「ハエドクソウ科は一科一属一種の稀な科とのこと。」と記したことを思い出した。一種と言うわりに2種目の登場?
>ハエドクソウ科は一科、一属、一種で「ハエドクソウ」しかないそうだが、果実がただ1種子
>であること、萼裂片の先がカギ型に曲がることが特徴で基本種はアメリカにあるらしい。
>日本にあるのは変種にあたるハエドクソウとナガバハエドクソウだが・・・
と続いている。「果実がただ1種子」と言う事がハエドクソウ科を作るきっかけとなったようである。
なお,
>新しい体系では、ハエドクソウ科ハエドクソウ属のハエドクソウの変種となっているようです。
とあった。種の扱い方が問題のようである。因みに変種を辞書で引くと「基本的には同類であるが、どこかが違っているようなもの。」であり,基本的には同種となるようである。
しかしである。
>広島県では,ナガバハエドクソウとハエドクソウは全体の大きさ,葉形,花序などで差異が大きく,
>独立種としてもいいであろう.広島県西部にナガバハエドクソウが,東部にハエドクソウが多い傾向
>があるが,両者が混生する地域もある.
>しかし,その場合でも中間形は見られない.両者の関係は今後の研究課題である.
とあり,別種に1票を投じたい。
なお,「両者(「種」とは書いていない。流石である。感心!感心!)が混生する地域もある.」に,ここ茨城も該当している。

名の由来「ハエドクソウ」は,以前にも記したが,この植物から出る液が,蛆(うじ)殺しや殺虫剤に使われることによる。主な毒の成分はフリマロリンで,食べると嘔吐などを引き起こすとあるそうである。そして
>和名・学名そのままに、ハエドクソウと比べoblongifolia(「長楕円の葉を持つ」)がつく。
とあるように,「ナガバ」はその葉の形によるようである。
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