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今日は,良くコメントをくださるSさんのお誕生日である。
記念の花でお祝いをと思ったが,記載済みの花しか見つからない。先日,少し足を延ばし,あまり行かない杉林にまで足を延ばしたところ,この花がそっと咲いているのを見つけた。
カメラに収めたまでは良いが,肝心の名前が分からない。花の形はキク科に見えないが,葉はキク科。皆目見当がつかず調べるのを諦めた。
翌26日,埼玉県の秋バラ三昧ツアー(3人での3箇所巡り)に参(三?)加した。訪れた「ガーデンカフェ グリーンローズ」の庭園。そっくりの花が咲いている。写真に撮り,カフェで接客中の女将さん?でしょうか,写真を見せたところ,花の場所までわざわざ出向き,「ユーパトリウム・チョコラータ(前日,この花も調べていたが,微妙な差異で特定までは出来なかった。一見にしかずである。)」とお教え頂いた。その場で昨日の撮りおきと見比べ,茎の色や葉の形に違いがあることが分かる。情報は十分であった。
帰宅後,外来種のヒヨドリバナ属(ユーパトリウム:キク科のヒヨドリバナ属)に絞り調べると,直ぐに見つかった。
名前が分かると色々な情報が見つかる。
1 ここに移り住んで3年くらいしてこれが生えているのを見つけ調べても分からずパソコンを買ってからようやく分かったマルバフジバカマ
2 晩秋のこの時季、山はもちろんの事、東京にもほとんど野草の花は見られない。せいぜいキク科コゴメギク属ハキダメギクぐらいだが、これは暖地では、ほぼ一年中咲いている帰化植物である。
目の前のこれは、それよりは立派。新宿中央公園にもここ2〜3年のうちに突然あらわれた植物である。出現の仕方からして外来種、帰化植物だろうと想像がついたけれど、多くの野草図鑑はきわめて古い、例えば奈良時代の帰化植物は載せていても新しいものには触れていない。結局、調べようがなくて、この花は謎のままであった。
ところが或る日、仕事で某植物園を取材した時に、園内にこの花が咲いていて、案内してくれた学芸員女史から、花の名を教えてもらえたのである。学芸員の案内で植物園を歩く。いやァ役得である。
何やら身につまされる思いのする記載が多く見つかる。
育成地についても
1 撮影した物はつくば市のスギ植林地の林床であり、自然性の高い場所にも侵入できる帰化植物であると思われる。
2 箱根では道路端、林縁、石垣の間などいたるところで見られ、特に杉林内に多く生える。
3 耐陰性があるため森林域にも入り込む性質があり要注意
とあり,杉林の脇で見つけた条件と一致した。
北米原産の帰化植物で,
>この花は1896年小石川植物園で栽培されていたといい、1916年より神奈川県箱根強羅周辺で見ら
>れるようになったことから、強羅自然公園の植栽品から逸出したものと推定されたようです。
とあった。
花が可愛いので,
>外来種なのですがとても日本的な花だと思います。毎年咲くのが楽しみ!♪
>株が少しずつ大きくなっていますが種ではちっとも増えません
と好意的な反面
1 増えるんじゃないかとの予感がありましたが、マイフィールドに限っては、確実に増えています。
2 繁殖力が強く、太くて長い根茎は通常、帰化植物の入れない林にも侵入するため、在来種との競合が懸念されている。
3 地下に太くて長い根茎があり、群落を形成する多年草。
と,帰化植物の強靭さを警戒する記載もあり,逸出もとの箱根においては
>確かに湿原の林の中にもずいぶんと咲いていました。見つけたら抜いてくれといわれたので、
>この写真の撮影の後抜き捨てることになりました。ガーデニングでも気をつけないとこのよう
>なことになるという良い例なので、不用意なことは気をつけたいものです
駆除対象ともなっているようである。
名の由来は,
>葉が尖っているのに丸葉と名づけられたのは、藤袴(フジバカマ)の葉が深く3つに裂ける
>のに対比してのものである。命名者は松村任三教授で、小石川植物園で育てられているもの
>を観察して名づけたという。白花藤袴(シロバナフジバカマ)の名でも流通している。
かなり強い毒もあるようである。
1 毒性もある。開拓時代、アメリカでは、これを食べた家畜の乳や肉を食した人間が「ミルク病」を発症し、多くの死者を出したーーと聞くと、きれいだけど、ちょっと怖い
2 この種はトリメトル (tremetol) という有毒成分を含み、家畜がこの植物を食べると肉や牛乳に有毒成分が混入し、それらを食べたヒトも有毒成分を摂取することになる。
「綺麗な花には棘がある」とは良く言ったものである。要注意

※ユーパトリウム・チョコレート(チョコラータ)
>主に花を鑑賞用として栽培するが、近年では「ユーパトリウム'チョコラータ'」の名で銅葉
>の栽培品種が流通している。このチョコレート色は日光に当たることで発生し、やや湿った
>土壌で良く成長し、耐陰性もある。さらに現在の属名で修正された名前、すなわち
>「アゲラティナ・アルシッシマ・'チョコレート'」(Ageratina altissima 'Chocolate')
>でも販売されている。日本では、「銅葉フジバカマ」、「シソバフジバカマ」の名で流通
>していることもある。やや湿ったアルカリ性の土壌を好む。
鍋倉高原の

yamabitoさん、この日記、見落としていました。
すみません
お誕生日に清楚なお花の写真を有難うございます。
ヨツバヒヨドリ等に似ていますね。
毒性があるというのも私に似てる?
sakusakuさん 今晩は
無理矢理お招きしちゃったようですいませんが,ご訪問頂き有難うございます。
>毒性があるというのも私に似てる?
ウーン
sakusakuさんには無縁かと思いましたが・・・,お持ちでしたか
そうですよね(アラッ,あっさり肯定しちゃった?
その日記ですが,とても楽しみにしています。しょっちゅうお邪魔して申し訳ありませんが,引き続き宜しくお願いしますネ。
超遅れとなりましたが,お誕生日おめでとうございます。
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