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散歩道脇の池に,ガマの穂が見えた。
周りはほぼ整備されているが,水際までの極く僅かな土手により,開発の手を免れたようである。
日本には,ガマ,コガマそしてヒメガマの3種類があるとあり,ヒメガマについては
>ガマとの違いは、雌花穂がガマより少し細く雄花穂との間があいて茎が見え
>ることから区別する。
と明らかな違いがあったが,ガマとコガマはなかなか難しい。
そんな中
>判定のしにくい時は花粉を顕微鏡で見る。コガマの花粉は1つずつ離れてい
>るのに対し、ガマの花粉は4個ずつ一塊りになって離れない。
>顕微鏡の出番です。
>“秋吉台のやまんば”さんにお願いしたら、何と、「『○○だったよ』と結
>果を聞くよりも、実際に見た方が面白いでしょう?」と、実体顕微鏡持参で
>つき合ってくれました。
>2つの雄穂から採った花粉を見せてもらったら、どちらもパラパラと離れて
>いました。
努力の甲斐があったようである。
なお,顕微鏡での同定は,機器の購入資金の問題もあり断念。
コガマは葉がねじれ気味であるとあったことにより,推定コガマとした。
ところで,この3種と思っていたところ
>モウコガマ(T. laxmanni)は中国原産の帰化種とされ、雌花群と雄花群は間が
>空き、雌花群は2〜4cmと極端に短く、こげ茶色に熟す。葉幅は2〜4mm。
>また、ガマとコガマの種間雑種アイノコガマ(T. × suwensis)も報告されて
>いる。
>『神奈川県植物誌 2001』によると、ホソバヒメガマ(仮称)(T. angustifol
>ia)が国内に生育している可能性があるとしている。
まだまだ,検討の必要な種類もあるようである。
植物のガマの薬効は,因幡の白兎から始まり,多くの効能が見つかったが,その効能は筑波山の「ガマの油」にも関わっているようである。
>江戸時代に傷薬として売られていたとされる軟膏剤。このガマとは、元はガ
>マガエル(ヒキガエルの別名)である。その口上が正しければ「鏡の前にお
>くとタラリタラリと油を流す」ことから耳後腺および皮膚腺からの分泌物の
>「蟾酥」(センソ)である。これらを油脂性基剤(蝋や油)に混ぜた軟膏と
>考えられる。なお、筑波地方は湿地が多く植物のガマ(ホオウの材料)も、
>カエルのガマ(センソの材料)も多い(両方とも医薬品であり、現在では販
>売には薬剤師か登録販売員の資格が必要)。
ガマの油の「ガマ」は「蝦蟇」なのか?「蒲」なのか?
カタカナ書き(科学分野(生物学)では、生物の名称であることを地の文と区別するためカタカナ表記を用いて示すようになっている)のガマの油が多くみつかる。単に漢字が難しいからかもしれないが,どちらの種も現す「ガマ」を採用しているところに脱帽である。
※いきもの通信 Vol.289 生物の名前はカタカナで書くべきか、漢字で書くべきか?
http://ikimonotuusin.com/doc/289.htm
名の由来は
>小型のガマの意
とあり
>蒲(がま)は、トルコ語のカスミまたはカムスに由来するからという説と、
>日本語のルーツにあたるアルタイ語の葦(あし)を意味するカマが、日本語
>ではカマと呼ばれるようになったという説があります。
であった。
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