タイヌビエ

2012年11月24日 01:15折々の花 2012全体に公開

田犬稗（Echinochloa crus-galli var. oryzicola）イネ科ヒエ属

　昨日のイヌビエは悩まされたが，イヌビエと比較するものが無いかと水田脇を通ると，イヌビエに似た植物が一度抜かれ，そこから復活している（写真右）のを見かけた。タイヌビエである。

　イヌビエの比較には持ってこいである。
　再生し出穂したものは，イヌビエには無かった芒をもっており，見た目での大きな違いである。
　しかし，なによりも
>葉のふちが厚くて白いすじになる。
　の特徴は顕著であり，中央の写真上部に写る葉で確認できた。

　よく似たものに，ヒメタイヌビエがあるが
>タイヌビエより小型で繊細である。高さ50㎝内外。
　とあり，50㎝の草丈を大幅に越すものが抜かれたものであったため，タイヌビエより他は無いと推定した。

　ノビエについては
>生態・形態は栽培種とはかなり異なっています。最も異なる点は雑草に多く
>見られる「脱粒性」で、ノビエは出穂して登熟(実が稔ること)中にどんどん
>種子は落下してしまいます。
　とあり，中でもタイヌビエは，イネに紛れて生育し、イネよりも早く種子を稔らせて散布するので，稲作の栽培歴に最も良く適応したタイプの雑草であると，高評価？である。

>アイガモや米ぬかなどの有機資材利用による雑草防除が試みられています
>が、タイヌビエだけはどうしても人力に頼る「ヒエ抜き」作業に頼らざるを
>得ない
　ともあり，その雑草としての優秀さは他を圧倒している。詳細は，下記サイトを参照されたい。
　http://www.syngenta.co.jp/cgi-bin/support/zasso/zasso.cgi?article=zasso_sp1

　名の由来は書くまでもなく察しが付くと思うが
>田に見られるイヌビエの意から。
　とあった。

2012-11-23 イヌビエ

2012-12-01 ノガリヤス

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