ヒナキキョウソウ

雛桔梗草（Toriodanis biflora Greene）キキョウ科キキョウソウ属

　キキョウソウを掲載した３年前に、この存在は判っていた。
　http://www.yamareco.com/modules/diary/2110-detail-21279
　その後，少しの間は注意していたが，お目にかかることが無く，月日が流れた。

　ところが，先日。キキョウソウにしてはスッキリ締まった感じのものを見つけた。ネットにも
>キキョウソウより葉が小さく尖っていて、草姿がほっそりしている
　と，同様の雰囲気を感じておられる方がいた。

　しかし，
>ヒナキキョウソウは種子がでる隙間は果実の上方にでき、キキョウソウ
>は果実の中央にできる。
　との決定的特徴は，疾うに忘れ去り，花中心の撮影を行って仕舞った。
　名前調べの段でこの説明を見つけ，写真を見直したところ，辛うじて右の写真（中央近くの実）に種子が出る隙間らしきものを見ることができ，ヒナキキョウソウと推定した。

　なお，ヒナキキョウソウの説明書きには
>北アメリカ原産の帰化植物。茎は直立し、あまり分岐せず、高さ40cm
>ほどになる。茎には短毛がある。葉は卵形で低い鋸歯があリ、無柄で互
>生、基部はやや心臓形になるが茎を抱かない。葉腋に直径15mmほどの
>紫色で星形の花を一つずつつける。ただし、多くの花が閉鎖花となり、
>普通最上部の１つのみが開放花をつける。
　とあり，特徴は符合する。
　もっとも，ビジュアルでの比較をご覧になられたい方は，「キキョウソウとヒナキキョウソウ」と題する次のページを参照されたい。
　http://tombon.com/tri01.htm

　名の由来は，
>キキョウソウに似た花が咲き、全体にキキョウソウより小さいことか
>ら。
　そして，キキョウソウの由来については，上記日記による。
>名の由来は，桔梗［キキョウ］に似た花を咲かせる草だからとあった。