ヒルザキツキミソウ

昼咲月見草（Oenothera speciosa）アカバナ科マツヨイグサ属

別名：ヒルザキモモイロツキミソウ（昼咲桃色月見草）

昨日に続き園芸種品と思われる花である。しかし，
>北米からの帰化植物で、丈夫で、野生化しています。葉は披針形で、
>葉縁に波状の鋸歯があり、互生して付きます。
　とあった。なお，渡来については
>大正時代に北アメリカから観賞用に渡来した外来種です。
　とのことである。

　月見草とは，夜に咲くという意味であろうが，「昼咲き」でこれを打ち消している。これについては，
>「月見草　花のしおれし　原行けば　日のなきがらを　踏む心地する」
>与謝野晶子
>与謝野晶子の短歌にあるように月見草と名が付けば夜開き、月を眺め、
>朝日を受けるとしぼんでしまう花を誰もが思い浮かべる。
>したがって、ヒルザキツキミソウ（昼咲き月見草）とはまことにもって
>不可思議な名前である。
　とあり，全く持って同感である。

　名の由来は，
>マツヨイグサの仲間（同属）で、他のマツヨイグサの仲間が夕方から夜
>にかけて開花するのに対して日中に咲くので、マツヨイグサの別名「ツ
>キミソウ」からこの名があります。

　また，別名の「ヒルザキモモイロツキミソウ」を調べていると，
>ヒルザキツキミソウは白花。しぼんだ時にピンク色になる。昼咲月見草
>の中に、初めから桃色の花を咲かせる変種があり、こちらが近年人気が
>出て増えているので、こちらを桃色昼咲月見草と別に分類するようにな
>ったようだ。
　とあった。一方，
>ヒルザキツキミソウ（昼咲き月見草）は、最初からピンクでお昼にも元
＞気に咲き誇っているので、月見草の暗いイメージは全くありません。こ
>こから昼咲桃色月見草の別名になったのでしょう。白い花が咲くヒルサ
>キツキミソウもあるとのこと。
　と真逆？の説！

　両説が気になったので，もう少し調べてみたところ，
>咲いている時に桃色なのがモモイロヒルザキツキミソウで、咲いている
>時は白色だがしぼむと桃色になるのがヒルザキツキミソウである、と分
>類するのが好まれている。
　とする「大阪府立大学」のサイトがあった。
　新分類がうまれつつある過渡期かもしれないことを匂わせるこの説で，今日の所は，両説に決着を付けることとしたい。
　http://www.museum.osakafu-u.ac.jp/html/jp/natural/detail.php?scene=8&id=547