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ほかの和名:外南洋菊,南洋春菊,昭和草
漸く取れた散歩時間,数年前造成されたままとなっている場所を歩いてみた。
小さな赤いものが目に付く。
>1950年に福岡県で採取され、以後関東以西に広がっている。森林伐採
>跡地や山火事の跡などに生育し、数年間群落を形成した後、次第に消え
>ていく。
とあるベニバナボロギクである。発見場所が記載と一致である

もっとも,「1950年」については,
>日本には、1949年に 九州で初めて発見された帰化植物
との記載もあり,1949年は発見のみで採集


そして,「森林伐採跡地や山火事の跡などに生育」については,
>森林が伐採されると土壌に直接日光が当たるようになり、地温が上昇す
>るとともに乾燥化する。林床に蓄積された落葉などは分解しやすくな
>り、栄養分が放出される。ベニバナボロギクは、このような森林土壌か
>ら放出される栄養分を吸収し、急激な成長を示すわけである。ベニバナ
>ボロギクやダンドボロギクなどの伐採直後に生育する1年生草本は、結
>果的に、放出されてしまう栄養分を吸収し、地域からの流出を防ぐ役割
>を演じている。日本の在来種には、このような伐採直後に生育する1年
>生草本はほとんどない。人類が森林に大きな影響を与える前の時代、日
>本の森林は伐採に相当するようなタイプの破壊が生じにくかったことを
>示しているのであろう。
と,放出されてしまう栄養分をその地に固定する,有益植物のような記載であるが,逆に,日本の森林破壊の深刻さを物語る植物のようである。

>伐採跡や山林火災の跡地とはいえ、森林域に侵入する帰化植物は珍し
>い。近隣に生育地が無いと思える場所でも、伐採するといつのまにか
>やってきている。大きな種子散布能力と高い発芽・定着力を持っている
>のであろう。
と,アフリカ原産の帰化植物で,帰化植物ならではの強かさがある一方
>元の植生がもどると姿を消す
との謙虚さ。
束の間?のベニバナボロギク観賞を行うこととする。
名の由来は、
>花の色が紅色の、ボロギクから、ベニバナボロギクの名になった。
>ボロの、名の由来は、襤褸(ぼろ)からで、花後の冠毛(かんもう)を
>ボロに見立てた。
>同じようにボロの名がつく、ノボロギクがる
ほかの和名の「南洋春菊」や「南洋菊」については,
>戦時中に兵士が、シュンギク(春菊)の代わりに食用にしたことに由来
>する。
謙虚さに加え,食用にもなるとは,なかなか出来た帰化植物である

そして,「昭和草」の和名については,次のサイトを参照されたい。
http://taiwanyuri.blog.fc2.com/blog-entry-631.html
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