記録ID: 1255139
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
穂高岳 * 前から奥、さらに北へと岩稜をつなぐ *
2017年09月09日(土) 〜
2017年09月10日(日)
ピアソラ
その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 21:07
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 2,595m
- 下り
- 2,577m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 10:16
2日目
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 10:44
17:39
白樺荘
【1日目】
○ CT（標準） ： 08時間30分
○ CT（実績） ： 08時間00分 （休憩含まず）
【2日目】
○ CT（標準） ： 11時間00分
○ CT（実績） ： 09時間30分 （休憩含まず）
○ CT（標準） ： 08時間30分
○ CT（実績） ： 08時間00分 （休憩含まず）
【2日目】
○ CT（標準） ： 11時間00分
○ CT（実績） ： 09時間30分 （休憩含まず）
| 天候 | 【1日目】 ○ 天気 ： 晴れ のち 曇り。 ○ 風速 ： 弱め（稜線上で5m/s程度）。 ○ 気温 ： 涼しめ（10℃程度）。 ○ 視程 ： 普通。 【2日目】 ○ 天気 ： 晴れ。 ○ 風速 ： 弱め（稜線上で5m/s程度）。 ○ 気温 ： やや暖かめ（13℃程度）。 ○ 視程 ： やや長め。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
・JRバス関東／20:16 {最寄BT} - 20:30 つくばセンターBT ・つくばエクスプレス／20:38 つくば - 21:32 秋葉原 ・JR山手線／21:47 秋葉原 - 21:52 東京 ・さわやか信州号／22:40 東京駅BS - 05:15 上高地BT ※9600円／人（片道） ※参考HP ： http://sawayaka.alpico.co.jp/ ○ 復路 ※下山後に後泊 ・アルピコ交通／12:40 上高地BT - 13:45 新島々BS ※切符は上述の上高地に到着したタイミングに購入。 ・松本電鉄上高地線／14:05 新島々 - 14:34 松本 ・JR中央本線／14:49 松本 - 16:57 立川 ※特急利用 ・JRむさしの号／17:05 立川 - 17:31 北朝霞 ・JRむさしの号／17:35 北朝霞 - 18:12 南流山 ・つくばエクスプレス／18:23 南流山 - 18:49 つくば ・JRバス関東／19:30 つくばセンターBT - 19:37 {最寄BT} |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【全般】 ○ 上高地や涸沢カールから見える、日本屈指と呼ばれる岩稜ルートです。 ○ 通常は二泊三日の工程のようです。 【上高地BT〜岳沢小屋】 ○ 1505m→2170m ○ 河童橋を渡り、「穂高岳沢登山道」の道標を目印に入山します。 ○ 序盤は針葉樹林帯、次第に灌木帯、ガレ場へと移ります。 ○ 岳沢まで��〜�，糧峭罎�振られた看板があり、ペース配分の目安となります。 ○ 小屋についたら最後のトイレを済ませておきましょう。 【岳沢小屋〜紀美子平（重太郎新道）】 ○ 2170m→2910m ○ 約1.5kmの間に、740mも登る急登です。 ○ 序盤は九十九折のお花畑、徐々に梯子や鎖混じりの岩場になります。 ○ 途中、カモシカの立場、岳沢パノラマ、雷鳥広場など、 休むのに好適な場所があります。 ○ 事故多発地帯なので、特に下山に利用する場合は注意しましょう。 【紀美子平〜前穂高岳】※往復 ○ 2910m→3091m ○ 山頂まで気の抜けないガレ場の急登が続きます。 ○ 紀美子平にザックをデポって、落石に注意しながら山頂にアタックしましょう。 【紀美子平〜奥穂高岳（吊尾根）】 ○ 2910m→2912m→3190m ○ 主に岳沢側をトラバースする難所です。 ○ 1/3地点にある最低コルの標高は2912mなので、基本は登り基調です。 ○ 最低コルに稜線上へ至る薄いトレースがありますが、 石が不安定なため入らない方が良いでしょう。 【奥穂高岳〜穂高岳山荘】 ○ 3190m→2983m ○ ガレた下りの道です。 ○ とりわけ山荘直前で急になり、鎖や梯子も出てきます。 【穂高岳山荘〜涸沢岳】 ○ 2983m→3103m ○ ガレた急登ですが、工程も短く、特に危険個所はありません。 【涸沢岳〜北穂高岳】 ○ 3103m→2954m→3106m ○ 今回のコースで最も難度が高いとされている区間で、 最初から最後まで、鎖や梯子の連続する痩せた険しい岩稜が続きます。 ○ ペンキの○印を常に確認し、絶対にコースを外れないようにしましょう。 ○ 別山尾根等のように登山路と下山路に分かれている訳ではないので、 すれ違いには十分注意しましょう。コースタイムも長めに見た方が無難です。 ○ 飛騨側は常に強風に晒されるため、冷え対策も施した方が良いです。 【北穂高岳〜涸沢】 ○ 3106m→2309m ○ 南稜取付までは、気の抜けない岩場（下り）が続きます。 ○ 難所を越えて気が緩みがちなところですが、最後まで緊張して歩きたいです。 【涸沢〜河童橋】 ○ 2309m→1506m ○ 緩やかに15km下る道です。とにかく長いです。 ○ 特に危険個所はありません。 |
| その他周辺情報 | (1) トイレ 確認した限りでは、以下にありました。 �� 上高地バスターミナル �� 河童橋 �� 岳沢小屋 �� 穂高岳山荘 �� 北穂高小屋 �� 涸沢小屋 �� 横尾 �� 徳沢 �� 明神分岐 �� 上高地ビジターセンター前 (2) 登山ポスト 上高地バスターミナルにあります。 (3) 登山バッチ 穂高岳山荘で買いました。 (4) 山小屋情報（穂高岳山荘） 重太郎新道で有名な今田重太郎が建てた歴史ある小屋です（1泊2食付9800円）。 空いていれば個室（別料金）も利用できますが、繁忙期は基本相部屋です。 僕らが泊まった日は大混雑につき、３年振りに開けたという別館に通されました。 それでも布団１枚／人で寝れたので、本館の混雑よりはマシかも知れません。 ※参考HP ： http://www.hotakadakesanso.com/ |
写真
東京駅発の深夜高速バスで上高地へ。寝ている間に現地に着いてしまう有難さ。例のごとく、嫁はあまり寝られなかったようですが。。。
河童橋にて。いつの間にか朝霧が晴れ、焼岳（やけだけ：2456m）が姿を現しました。よく見ると月まで。
振り返ると穂高連峰がっ！上高地を訪れたのは学生の時の家族旅行以来。そう、あの時はここ（河童橋）まででした。
ミヤマトリカブトも。ピークは当に過ぎたと思っていましたが、意外と色んな花が咲いてました。
岳沢小屋まで標高を稼いでいきます。これが地味にきつい（笑）。朝日を浴びた稜線の景色だけがパワーの源です。
その目線の先には、ヘリコプターが何かを探しているようにホバリングしてました。滑落とかあったのかな。。。
梯子登頂。鉄が冷っこいこと。グローブを忘れたことをちょっと後悔しました。
この辺から見る霞沢岳（かすみさわだけ：2646m）がなかなかの存在感でした。
岳沢パノラマにて。大分登ってきたなー。岳沢小屋がもうあんなに小っちゃいやー。
紀美子平（きみこだいら：2910m）に着きました。重太郎新道を拓く作業中に娘の紀美子を遊ばせておいた場所だそうです。そんな・・・。
3
9/9 11:16
紀美子平（きみこだいら：2910m）に着きました。重太郎新道を拓く作業中に娘の紀美子を遊ばせておいた場所だそうです。そんな・・・。
でも、まず前穂からね（笑）。紀美子平にザックをデポって登ります。結構ガレていて険しい道です。
ヤター、前穂高岳着いたー！遠くから見るとあんなに尖がって見える山頂は、意外と広々してました。
ちょっと雲が出てきましたが、針ノ木岳（2821m）や燕岳（つばくろだけ：2763m）から槍にかけての表銀座縦走路なども見えてるし、良い眺めー。
4
9/9 12:05
ちょっと雲が出てきましたが、針ノ木岳（2821m）や燕岳（つばくろだけ：2763m）から槍にかけての表銀座縦走路なども見えてるし、良い眺めー。
視線を東に移すと常念岳（じょうねんだけ：2857m）も見えました。と、間もなく山頂はガスで覆われてしまいました。まるで僕らの登頂を待っていてくれたかのようです。
3
9/9 12:07
視線を東に移すと常念岳（じょうねんだけ：2857m）も見えました。と、間もなく山頂はガスで覆われてしまいました。まるで僕らの登頂を待っていてくれたかのようです。
紀美子平に戻り、ザックを拾います。ここから再び難所の吊り尾根なのですが、雲行きが怪しめ。。。
吊り尾根には、涸沢が見下ろせる場所が5箇所くらいありました。下は晴れてるっぽいね。
と、ここで嫁バテ気味でスローダウン（涙）。やはり寝不足が祟ったか。。。大丈夫、あと少しだからゆっくり行こう！
なんとか、奥穂登頂っ！小雨も混じってきて、残念ながら展望は叶いませんでした。またの機会に取っておきましょう。
前日寝不足だったので、（ほんとは良くないけど）遅めの出発。まずは涸沢岳（からさわだけ：3110m）を目指します。飛騨側から冷たい風が吹きつけてきます。
1
9/10 7:05
前日寝不足だったので、（ほんとは良くないけど）遅めの出発。まずは涸沢岳（からさわだけ：3110m）を目指します。飛騨側から冷たい風が吹きつけてきます。
昨日あんなにガスってた奥穂は、今日は晴れ晴れのようです。右側にはジャンダルム（3163m）も見えてます。
飛騨側には、とんがり帽子の笠ヶ岳（かさがたけ：2898m）が見えました。
次は、北穂（3106m）を目指します。ここからはしばらく今回一番の難所が続きます。いきなり垂直に近い下り。ただ、涸沢側に入った途端に風が止んで暖かくなったのでちょっと安心しました。
3
9/10 7:37
次は、北穂（3106m）を目指します。ここからはしばらく今回一番の難所が続きます。いきなり垂直に近い下り。ただ、涸沢側に入った途端に風が止んで暖かくなったのでちょっと安心しました。
遥か下に涸沢を見下ろしながら進みます。涸沢ヒュッテが見えます。
そして、なんか、北穂がゆるキャラに見えてきました（笑）。「北穂君」書いて応募しようかな。。。
（槍の穂先がガスってますが）どこまで行っても絶景です。ため息が止まりません。
そろそろ難所は越えたかなー。一昨年の別山尾根（剣岳）と違って、登山用と下山用で道が分かれていないので、すれ違いにかなり時間を要してしまいました。
1
9/10 9:04
そろそろ難所は越えたかなー。一昨年の別山尾根（剣岳）と違って、登山用と下山用で道が分かれていないので、すれ違いにかなり時間を要してしまいました。
穂高にまで国際化の波が（笑）。岩陰にこんなのが置いてありました。実際、外国人と沢山すれ違いました。
散々絶景を堪能したので、槍の穂先にちょっとくらいガスがかかったくらいでは悔しくないもんね（嘘）。
昨日から今日にかけて歩いてきた岩稜を振り返る嫁。感無量です。
ただ、それもいつか終わりがきます。涙の下山開始。まだしばらく緊張は解けません。
もうすぐ岩場が終わってしまう、と思うと、ちょっと寂しい。。。
屏風の奥のなだらかなのは蝶ヶ岳（ちょうがたけ：2677m）。
でも、今日は河童橋のたもとの宿を予約しているので、上高地まで戻らなくてはなりません。
屏風岩。クライマーを探そうとしましたが、逆光で目をやられました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
|---|
感想
秋雨前線と台風に阻まれて計画倒れとなってしまった
去年のプランを、1年遅れで実行しました。
（冬季を除けば）久しぶりの北アルプス、久しぶりの岩稜歩きでした。
当初、二日目はザイテン経由で下るだけの選択肢も考えていたのですが、
結果的に、北穂に寄ったことが本当に良かったと思いました。
涸沢岳〜北穂間の岩稜歩きが素晴らしすぎたからです。
岩に鎧われた稜線が、縦に横に険しくうねった先に聳つ槍穂の姿を、
僕はしばらく忘れられそうにありません。
また、難所を一通り越えた末の涸沢に降り立つと、嫁と苦労して歩いた
スカイラインがぐるりと見渡せ、達成感が込み上げて来ました。
これを全部歩いたんだ、と（笑）。
学生の頃、家族旅行で初めて訪れた上高地。
あの頃はまだ山を登る楽しみを覚える前の一観光客に過ぎませんでしたが、
大きなザックを背負って奥へとのしのし進んでいくハイカーの背中を見て、
確かにコンプレックスのようなものを感じたのを覚えてます。
今回はそれ以来の再訪でした。
あの時と変わらないはずの風景も、今では少し違う色で見えました。
かつて遠望した河童橋からの景色からだけでは決して知り得なかった
穂高の魅力を存分に味わった二日間でした。
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すごいすごい！前穂や奥穂や北穂！憧れです。
しかも好天でよかったですね！
（ガス登頂もひとつありますが）
やーすごいなぁ〜〜〜
わたしもいつかやってみたい。
参考にします☆
やっと行けました、北アルプス。
下界に戻るのが辛かったー（笑）。
北穂は最後まで行くべきか悩みましたが、決行して良かったです。
高所慣れしてるnyantoroさんならきっとすぐ行けますよ☆
はじめまして、andy846と申します。コメント今頃で恐縮です
9日に北穂の小屋に泊まって、翌日逆コースにて涸沢岳〜歩きました。
CTからすると、涸沢岳ー最低コルのどこかですれ違っているようですが、お二人を思い出すことができず、すみません
あの辺りは大変危険なので、そんな余裕は無かったかもですが…
私はソロでしたが、同じ日に北穂に泊まっていた韓国パーティー、関西パーティーの皆さんと同時刻に行動していました。申し分ない好天で、難コースの攻略にはまたとないチャンスでしたね
ピアソラさん音楽されているのですね
今回の山行より、「アカペラ in the field」という実験ショートムービーを始めてみました
これからも、山と音楽を楽しんで行きましょう
andy846さん、はじめまして！ピアソラと申します。
コメントをありがとうございます。
韓国人パーティはなんとなくですが覚えてます。
涸沢岳ー最低コル間で僕らが下るのを待ってもらったので。
念のため写真をマジマジ見てみたのですが、僕のレコの59の写真に写ってるの
もしかしてandy846さんじゃないですか！？
黄色いヘルメットにザック。「元サイズ」クリックで拡大して見られますよ。
素敵なショートムービーも拝見させて頂きました。
僕も何度山頂でギターを弾きたいと思ったことか。
その点、アカペラならどんなに険しい山でもOKなので羨ましいですね♪
再びおじゃまします
＃59、拡大してみました…あ、居りますね
小学生並みの背丈で、よくぞこのルートを踏破したものです
そうそう、奥様のツートンカラーの半ズボン、なんとなく覚えてるかも
良く似合うな
この山行では、decent（大江健三郎氏がおっしゃっていた…品の良い、とかの意味）なコーディネートで決めたあらゆる年代の山ガールに沢山会えたのが印象的でした。
動画もご覧頂き、有難うございます。初収録ですので、まだまだ修行が足りない感じ
歌は、自分が楽器なので、便利です
ギターは…涸沢までなら担げるかも？！ギターが置いてある小屋に泊まるといいかも
小屋も良いですが、僕もやっぱりandy846さんみたいに山頂で弾きたいです（笑）。
サイズだけならウクレレがベストなのですが、山の雰囲気じゃないんですよね。。。
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