水晶岳、鷲羽岳を目指してダイヤモンドコース〜裏銀座

2018年07月14日(土) 〜 2018年07月17日(火)

• GPS: 80:00
• 距離: 45.7km
• 登り: 4,233m
• 下り: 4,506m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:20
• 休憩: 0:40
• 合計: 6:00

9:00 折立
9:05 9:05 十三重之塔 慰霊碑
10:05 10:15 太郎坂(アラレちゃん)
11:00 11:15 青淵三角点(青淵山)
13:15 13:30 五光岩ベンチ
14:50 14:50 太郎兵衛平
14:50 14:50 太郎平小屋
15:00 宿泊地

2日目

• 山行: 8:20
• 休憩: 1:10
• 合計: 9:30

6:15 宿泊地
8:00 8:00 神岡新道分岐
8:15 8:45 北ノ俣岳
12:30 12:30 黒部五郎の肩
12:45 13:15 黒部五郎岳
13:30 13:40 黒部五郎の肩
15:45 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 2:15
• 合計: 9:55

5:15 黒部五郎小舎
6:30 6:35 三俣蓮華岳巻道分岐
7:10 7:35 三俣蓮華岳
7:50 7:50 三俣峠
8:30 8:45 三俣山荘
10:30 11:30 鷲羽岳
12:15 12:15 ワリモ北分岐
13:15 13:25 水晶小屋
14:15 14:35 水晶岳
15:10 水晶小屋

4日目

• 山行: 9:05
• 休憩: 1:25
• 合計: 10:30

6:00 水晶小屋
6:30 6:30 東沢乗越
7:35 7:40 真砂岳分岐
8:15 8:30 野口五郎岳
8:45 9:00 野口五郎小屋
11:45 12:00 烏帽子小屋
13:00 13:10 三角点
14:45 14:50 権太落し
15:35 15:45 ブナ立尾根取付
16:00 16:05 高瀬ダム 天場
16:15 16:20 高瀬ダム濁沢登山口
16:30 七倉山荘

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー

往路：富山地方鉄道バス 富山06:10〜折立08:10
帰路：高瀬ダムよりタクシー

コース状況／危険箇所等

残雪はあるがルート上には雪渓は無し、ルートの最新情報を各小屋で確認すること

その他周辺情報

下山後七倉山荘泊

写真

7/14 8:45

初日：快晴。バスを降りた時点で登山開始前からもう暑くて汗が流れます

7/14 10:05

アラレちゃん。前回通った時は大雨だったので気付かなかった・・・。樹林帯は無風でまるでサウナのようです。

7/14 11:01

樹林帯を抜けて三角点に到着。暑いのに風が全く無くて汗がダラダラ、ペースは遅く小休止と水分補給ばかり。

7/14 11:01

薬師岳が見えます。絶好の天気だけどもう暑くて暑くて。

7/14 11:02

剱・立山も見えます。とにかく暑い。すれ違う挨拶は「暑いですねー」ばっかり。

7/14 13:09

有峰湖を振り返って。厳しい日光から逃れたい。日陰が恋しいですがもう日陰はありません。

7/14 13:32

五光岩ベンチ。暑くて朦朧としてきます。早く小屋で冷たい物を飲みたい。

7/14 13:32

五光岩ベンチからようやく目的の太郎平小屋が見えました。あと2km。

7/14 13:44

休息時に薬師岳山荘の上空に県警の救助ヘリが。後で知った所、山荘から薬師岳に登るザレ場で転落して運悪く頭を打った登山者がいたとの事。命に別状は無かったらしいけど明日は我が身と気をつけなければ。

7/14 14:55

ようやく小屋に。小屋に近づくにつれ木道が整備されています。

7/14 15:05

初日の宿、太郎平小屋に到着。ビールが飛ぶように売れていました。何とこの日は生ビール160杯ほど売れていたそうで・・・。

7/14 15:33

絶好の好天で水晶、鷲羽がくっきりと。他にも薬師岳、三俣蓮華、双六、黒部五郎と全てが綺麗に見えました。

7/14 19:03

夕食後、夕陽を浴びて赤く染まる水晶、鷲羽。この時間なのに雲もガスも無く荘厳な姿が見られて幸せです。

7/14 19:04

同じく赤く染まる薬師岳。素晴らしい光景です。

7/15 5:26

2日目：快晴。今日の目標は黒部五郎岳〜黒部五郎小舎。近くに見えるけど遠い。

7/15 6:29

太郎山に寄り道。後ろに白山が良く見えます。

7/15 6:33

まずは北ノ俣岳へ。今日も暑い。昨日の日焼けで両前腕がヒリヒリしています。

7/15 8:03

神岡新道への分岐。小屋からこの辺りまでは綺麗に整備され木道も多いです。

7/15 8:14

北ノ俣岳山頂。雲一つ無い快晴で視界良好。ここから最終日まで槍ヶ岳を見続けます。

7/15 8:47

北ノ俣岳から黒部五郎岳はもう目の前にあるように見えますが約3時間かかります。暑い上に水場も無いので要注意。

7/15 11:38

黒部五郎岳の登り。そそり立つ壁のようですが、翌日更に厳しい壁にぶち当たります。

7/15 12:29

黒部五郎の肩に到着。ここから山頂まで残り約15分。皆さんここにザックをデポして登っていました。

7/15 12:57

山頂に到着。素晴らしい青空と絶景！
（画像は加工しています）

7/15 13:10

巨大なカールと雪渓、黒部五郎小舎、そして明日登る予定の三俣蓮華岳、鷲羽岳と水晶岳。全てが一望できる絶景！

7/15 13:14

南を見れば槍穂から笠ヶ岳、乗鞍、御嶽山まで見えます。360度の絶景です。たっぷり時間をかけて堪能しました。

7/15 14:35

小舎側の急坂を慎重に降りてカール内を通ります。雪解けの水は冷たく命の水です。振り返ると北側からの景色とは全く違う厳しい顔を見せています。

7/15 15:39

黒部五郎の肩〜黒部五郎小舎間は想定よりも時間がかかります。肩から少し降りると直前まで小舎は見えなくなります。ゴーロで足元も悪く樹林帯もあります。ようやく小舎が見えました。

7/15 15:50

綺麗な小屋です。今日も1日暑かった。

7/16 5:18

3日目：快晴。今日は目標の鷲羽岳〜水晶岳へ。まず三俣蓮華岳を目指します。今日も快晴ですが気温は低めで風もあり非常に快適。

7/16 5:30

改めて黒部五郎を振り返り。ど迫力の山ですね。

7/16 6:34

三俣蓮華岳の巻き道分岐。小屋情報では今日の時点で巻き道には雪渓がありアイゼン必要で通行を推奨しないとの事。私は山頂に向かいましたが、この日巻き道の雪渓で10mほど滑落した人がいたそうです（ケガはほぼ無し）

7/16 7:13

三俣蓮華岳山頂。ここも360度の大展望。槍穂高がよく見えます。

7/16 7:25

三俣山荘から鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳まで。ここでもじっくり景色を堪能しました。

7/16 8:13

三俣山荘へ向かう途中の下りで雷鳥と遭遇。

7/16 8:31

三俣山荘に到着。ここから明日にかけての最後の水場になるので十分に補給しておきます。

7/16 8:35

売店でサイダーを買って槍ヶ岳を眺めながら飲みました。

7/16 8:57

鷲羽岳に登ります。南からの登りはザレ場の急坂で休憩ポイントも無くひたすら登るだけ。今回の行程で最も厳しい登りでした。一昨日、昨日と比べて気温が低い事だけが救いでした。

7/16 10:12

鷲羽池が見えればゴールはもうすぐです。

7/16 10:27

すれ違った方から「山頂から富士山が見えたよ」と言われ、確かに富士山が！

7/16 10:47

鷲羽岳山頂に到着。今回の行程はこればかりですが、ここもまた素晴らしい大展望です。
（画像は加工しています）

7/16 11:18

残る水晶岳を目指します。随分近くなった気がしますが残り2時間半程度。最後の頑張り。

7/16 11:34

鷲羽岳から下りる前に来た道を振り返り。三俣蓮華岳と黒部五郎岳、右手には雲の平。十分に堪能して出発。

7/16 13:20

ひたすら歩いて登って、水晶小屋が見えました。

7/16 13:21

水晶小屋にチェックイン。荷物をデポして水晶岳を目指します。

7/16 13:51

水晶岳は小屋から約40分とありますが、疲れた体では当然もっとかかります。後半は岩稜帯になり写真のような梯子もあります。道はやや広いですが切れ落ちたところもあり要注意です。

7/16 14:24

疲れた体に鞭打って水晶岳に到着。頂上は完全に岩だけです。雲が多くなってきましたがここでも展望は最高です。
（画像は加工しています）

7/16 14:27

北には赤牛岳が見えます。本当は赤牛岳から読売新道を通って下りたかったのですがこの時期はまだ未整備との事で断念しました。水晶岳北峰と合わせて近いうちに挑戦したいです。

7/16 15:09

十分に堪能してから水晶小屋に戻ります。晩ご飯のカレーも美味しかったです。低い天井の2階の梁に頭を2度ほどぶつけましたが、この小屋では頭をぶつけるのがデフォルトなので気にしません。

7/17 5:56

4日目：快晴。最後まで良い天気が続き、今日も涼しい朝です。今日は高瀬ダムまで下山が目標、厳しければ烏帽子小屋で泊まる事も想定して行動します。

7/17 5:57

目指す裏銀座の山々。野口五郎岳が雄大に見えます。やはり距離があるな・・・。

7/17 6:03

危険では無いけどナイフリッジの稜線は少しずつ崩落している様子。何年何十年か後も通れるかな・・・。

7/17 7:38

真砂分岐（湯俣への分岐）ですが橋が落ちたままらしく竹村新道は通行禁止。

7/17 8:21

野口五郎岳に到着。今日はほとんど人に会いません。ここまですれ違いは3人だけ。
（画像は加工しています）

7/17 8:22

野口五郎岳から見た水晶岳。美しい双耳峰。

7/17 8:42

山頂から10分ほど下れば野口五郎小屋。ジュースを買って飲みました。ペースは悪くないので頑張って下山を目指したい。

7/17 10:48

黙々と歩いて三ツ岳を過ぎるとようやく烏帽子小屋が見えました。疲れていると道を間違います。ここまで踏み跡だけを見ていたら2度ほどルートから外れかけました。

7/17 11:08

富士山御殿場ルートの大砂走りを彷彿とさせる緩やかで豪快な下りの稜線。気持ちは思わず走りたくなりますが足が言う事を聞かないので大人しく歩いて下ります。

7/17 11:44

烏帽子小屋に到着。想定内の時間なので下山に向かいます。ペプシコーラを1本注文して飲みました。今回の山行で買った飲み物の中で一番冷えていました。

7/17 12:08

この分岐から高瀬ダムに向いブナ立尾根を3〜4時間。北アルプス三大急登ですが足がもう相当厳しいのでゆっくり下ります。

7/17 13:06

ブナ立尾根の高低差は約1300mで、約100m毎に烏帽子小屋「0」から登山口「12」まで番号がついています。ここ三角点のポイントで「5」です。

7/17 14:46

ごんだ落としの大岩で「9」です。もう足がガタガタで悲鳴を上げていますがもう少し。

7/17 15:36

ようやく「12」登山口に到着です。長かった・・・。樹林帯は日陰ですが風がほとんど無く水を大量に消費してしまいました。

7/17 15:41

水場です。冷たい水で手を洗い顔を洗い生き返った気分です。逆に登る時はこれが最後の水場になります。小屋で水は買えますが、自由な水場は岩苔乗越か三俣山荘までありません。

7/17 16:01

水場から約15分ほど目印に沿って歩き、キャンプ指定場所を過ぎて吊り橋です。

7/17 16:05

吊り橋を渡ってこのトンネルを抜けたらダムの堰堤です。タクシーが待っています。（タクシーがいない時は電話で呼び出し20分ほどです）

7/18 8:13

最後は七倉山荘に泊まりました。

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100 SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ 携帯トイレ

備考

忘れましたが、日焼け止めは必須でした

感想

toshyang

4日とも快晴でこれ以上無い最高の展望を十二分に堪能できましたが、天気が良すぎるのも考えもので暑くて難儀しました。特に日焼け止めを持参しなかったために両腕が大変なことになりました。
初日に想定以上の水を費やしたために2日目以降も水不足を恐れて多めに担いでしまい負担が大きくなってしまいました。水の加減は難しいです。
全体的にバテるのが早かったため、コースタイムはあまり気にせずに休憩休息を多めに取る作戦で何とか最後まで保ちましたがもう少しトレーニングが必要だったと反省しています。
コースの殆どが森林限界以上となる気持ちの良い稜線歩きで、常に名山を目にしながら、更にどの山頂からも最高の眺望を得られた最高の縦走でした。