記録ID: 2594863
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
畳岩、奥穂南稜
2020年09月21日(月) 〜
2020年09月22日(火)
yy0419
その他3人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 35:22
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,724m
- 下り
- 2,714m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 11:44
17:37
宿泊地
2日目
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 12:17
4:58
24分
宿泊地
17:14
| 天候 | 2日とも晴れ（昼過ぎに雲が出てきて稜線からガスがかかる） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー 自家用車
行きはシャトルバス 片道1,300円 帰りはタクシー 4,600円/台(4人乗車) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆畳岩 中央ルンゼから取付。前半というか9割方はロープを出さず、各自フリーソロで登りました。所々スラブの段差を登る部分が悪いところがあって、1か所トップが登った後でロープを出して後続を確保しました。 最後の奥壁は2ピッチ分ロープを出しましたが、マイナーな岩場で再登者が少ないこともあり、ルートが明確でないため、どこでロープを出してどこで終了点とするかの判断が難しかったです。結果的に最後の壁はトップがフリーで抜けた後で上からロープを出した状態になりました。 畳岩は登攀グレード的にはかなり易しいですが、極端に再登者の少ないルートだけに浮石が多く、岩も脆いところが多々ありますので、CLはそれが見極められる必要があります。 ◆奥穂南稜 取付前の雪渓はかなり後退していて、雪渓には全く乗らず、左から右岸を辿ることで取付まで辿り着けました。(結果としてアイゼン・ピッケル不要) 取付直後は小石や浮石が多く、岩も風化して脆いため、スリップに注意して慎重に高度を上げる必要があります。あまり左に逃げずにルンゼの谷を外さないように登るのがコツです。下の滝はやや振られやすいので、残置スリングA0で安全に抜けるのが無難です。上の滝は難しくありません。 ルンゼの三俣は中央を選択。難しくないルンゼ登りが続いてスラブ帯まで出れるので凹角クライミングするなら最短ルートです。スラブ帯は一部いやらしい所がありますが、弱点を見極めて凹角基部まで出ます。 凹角の壁はこのルート唯一のロープ登攀になります。(約35m、�掘銑元蘢�度)左に斜上するクラックに沿ってひらすら登り、下段に核心がありますが、上段も甘くはありません。残置ハーケンが適当な間隔であるため安心できますが、核心は足が悪く登山靴等ではちょっと緊張します。終了点は残置のある大岩で取りましたが、ちょっと動いたのでハイマツの方がいいかもしれません。 凹角を登りきるとハイマツ沿いに少し進むと南稜の尾根に出ます。あとは尾根沿いにひたすら登るだけですが、難しそうなところは巻ける部分も多く、その判断が難しく面白いところです。トリコニー1峰直下はワンポイント難しいですが、巻くなら左から簡単に巻けます。懸垂個所も残置を使ってクライムダウン可能です。 ※地震の影響は特に大きく感じるところはありませんでした。天狗沢の下降もいつもの不安定なガレ具合と大差ありませんでしたし、少なくとも崩落して通行困難な個所はありませんでした。 南稜は岳沢ではメジャーな初級バリルートですが、易しいだけに登路がいくつも取れ、絶対のルートがなく、ルート取りによっては思いの外悪い場所に行ってしまったり、脆いところに行ってしまったりするので、ルーファイが肝要になります。 |
写真
テント受付を済ませて畳岩へ
天狗沢の登山道は今年度は地震の影響で一般登山者には立入自粛の扱いです。
天狗沢の登山道は今年度は地震の影響で一般登山者には立入自粛の扱いです。
明神をバックに登攀
畳岩の前半は緩いと思いつつ、こう見ると45度は下らないようです。
畳岩の前半は緩いと思いつつ、こう見ると45度は下らないようです。
そしてピナクルが目前に
白く見える個所は地震で崩落した跡かもしれません。
白く見える個所は地震で崩落した跡かもしれません。
奥壁を避けるようにルンゼ沿いを右に
岩とガレの境の岩側を登ると登りやすい。
岩とガレの境の岩側を登ると登りやすい。
その上部のこの壁が最後の核心（�元蘢�度）ハング気味に乗り越します。私はトレッキングシューズのフリーソロで無理できないので、左にトラバースして抜けました。
1
9/21 13:57
その上部のこの壁が最後の核心（�元蘢�度）
ハング気味に乗り越します。私はトレッキングシューズのフリーソロで無理できないので、左にトラバースして抜けました。
ハング気味に乗り越します。私はトレッキングシューズのフリーソロで無理できないので、左にトラバースして抜けました。
ガレガレの天狗沢ルート
歩く場所を選ぶと悪いなりに安定して歩けます。
歩く場所を選ぶと悪いなりに安定して歩けます。
そしてこちらが南稜取付
逆層で怖い気がしますが、ルンゼの谷近くまで右に進んで登っていく方が登りやすいです。
逆層で怖い気がしますが、ルンゼの谷近くまで右に進んで登っていく方が登りやすいです。
下の滝を上から
ワンポイントですが、降られないように。後続は3人のガイドパーティー。
ワンポイントですが、降られないように。後続は3人のガイドパーティー。
スラブ帯に到着
草付やクラックなど弱点を辿って奥に見える凹角の壁へ。
草付やクラックなど弱点を辿って奥に見える凹角の壁へ。
ここが凹角の壁
見えているのが下段でここが核心。その上にまだ上段もあります。
見えているのが下段でここが核心。その上にまだ上段もあります。
トリコニー手前の名物クラック
中に入って右に階段状を登り、折り返して最後はクラックを跨ぎます。
中に入って右に階段状を登り、折り返して最後はクラックを跨ぎます。
稜線通しも巻きも選べるところが多いので、好きなところを登れます。
重太郎新道はライチョウ広場、岳沢パノラマ、カモシカの立場とベンチマークがあって励みになります。
撮影機器：
感想
好天の中、2日間連チャンで本チャンバリエーションに。乾いてフリクション抜群の岩で快適なクライミングができて大満足。おなか一杯になりました。
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後続パーティーです。
最高のクライミングでしたね。
お疲れ様でございました。
コメントありがとうございます。今年はなかなか天気に恵まれなかったので、2日間とも好天に巡り合えたのは幸運でした。南稜はルート取り次第で易しくも難しくも登れていいですね。
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