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Yamareco

記録ID: 323548
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳テント泊縦走

2013年07月19日(金) 〜 2013年07月21日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
38.4km
登り
2,019m
下り
2,023m

コースタイム

19日
6:00 上高地バスステーション出発
8:19 横尾着
9:22 槍沢ロッジ着(10分休憩)
11:07 天狗原分岐着(20分休憩)
13:27 槍ヶ岳山荘着(5分程休憩)
14:00 槍ヶ岳頂上着
14:30 槍ヶ岳山荘キャンプ指定地

20日 
6:00 槍ヶ岳キャンプ地出発
6:53 中岳着
7:54 南岳着
8:03 南岳山荘着(15分休憩)
10:00 A沢のコル着
11:29 北穂高小屋着(30分休憩)
12:00 北穂高岳山頂着
14:10 涸沢小屋着
16:17 横尾山荘着(テント泊)

21日
5:23 横尾キャンプ地出発
6:58 明神館着(10分休憩)
8:06 上高地河童橋着(嘉門次小屋経由)

天候 3日間とも快晴
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
車は沢渡大橋の第一駐車場へ。金曜朝5時の段階でガラガラ。
日曜の朝9時ぐらいに戻ってきた時もここはガラガラでした。
皆さん、バス・ステーションが新しくなった第二・第三辺りに止めている人が多かったです。
コース状況/
危険箇所等
大キレットの危険度はいわずもがな。後述します。

横尾から槍ヶ岳までは大曲を過ぎた先に何箇所か雪渓歩きあり。軽アイゼンは無くとも登れますが、あればより楽かと。私は使いませんでした。

槍の穂先への登頂は途中から登りと下りで別ルート。これも結構シビれます。

北穂高岳から涸沢へ下るのは結構時間がかかりました。涸沢小屋近辺はまだ雪が多く、ここを下るのには軽アイゼンがあったほうがスムーズかと思います。

下山後の温泉は、午前の早い時間だったので沢渡大橋の温泉は2件とも営業前。結局、中央道諏訪湖SAの温泉へ入浴。料金565円でそれほど広くはありませんが時間が早かったせいか意外と快適。お風呂は2つあり、熱めと温めです。10時からの営業です。
沢渡大橋の駐車場。一日5百円。
2013年07月19日 05:09撮影 by  NEX-6, SONY
7/19 5:09
沢渡大橋の駐車場。一日5百円。
お決まりの河童橋と岳沢カール。
さて出発。
2013年07月19日 06:01撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 6:01
お決まりの河童橋と岳沢カール。
さて出発。
槍沢ロッジ。
ここまで順調。
2013年07月19日 09:22撮影 by  NEX-6, SONY
7/19 9:22
槍沢ロッジ。
ここまで順調。
天狗原分岐。槍沢ロッジからここまでは一部雪渓の上を歩きました。
2013年07月19日 11:07撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 11:07
天狗原分岐。槍沢ロッジからここまでは一部雪渓の上を歩きました。
そして槍沢を詰めてくると槍ヶ岳がどんどん近づいてきます。しかしどんどん足も重くなる(笑)
2013年07月19日 12:18撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 12:18
そして槍沢を詰めてくると槍ヶ岳がどんどん近づいてきます。しかしどんどん足も重くなる(笑)
殺生ヒュッテを右に見ながら登りつめると槍ヶ岳山荘到着。
2013年07月19日 13:27撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 13:27
殺生ヒュッテを右に見ながら登りつめると槍ヶ岳山荘到着。
槍ヶ岳山頂。小さな祠があります。
また、下の”槍ヶ岳”と書かれている標識は持てるので、それを持って登頂写真を取るのがポイント。
2013年07月19日 14:02撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 14:02
槍ヶ岳山頂。小さな祠があります。
また、下の”槍ヶ岳”と書かれている標識は持てるので、それを持って登頂写真を取るのがポイント。
テント場から見た槍ヶ岳。
テントは受付で言われた番号のところに張ります。
私は”F”という場所。すぐ横は絶壁でした。
2013年07月19日 15:41撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 15:41
テント場から見た槍ヶ岳。
テントは受付で言われた番号のところに張ります。
私は”F”という場所。すぐ横は絶壁でした。
登ってきた槍沢を見下ろします。
小さな赤い屋根が殺生ヒュッテ。
2013年07月19日 15:42撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 15:42
登ってきた槍沢を見下ろします。
小さな赤い屋根が殺生ヒュッテ。
反対側を見れば双六岳やその奥には雲ノ平方面も。
そちらに向かって日はまた沈む。
2013年07月19日 19:03撮影 by  NEX-6, SONY
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7/19 19:03
反対側を見れば双六岳やその奥には雲ノ平方面も。
そちらに向かって日はまた沈む。
そして翌朝。
日はまた昇る。
2013年07月20日 04:46撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 4:46
そして翌朝。
日はまた昇る。
中岳山頂から見た槍ヶ岳。
2013年07月20日 06:54撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 6:54
中岳山頂から見た槍ヶ岳。
南岳山頂から見た穂高方面。下の小屋は南岳小屋。
2013年07月20日 07:59撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 7:59
南岳山頂から見た穂高方面。下の小屋は南岳小屋。
さていよいよ大キレットです。
2013年07月20日 08:26撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 8:26
さていよいよ大キレットです。
いきなり、垂直な場所に掛けられた鎖を頼りながら下るとハシゴが2本。
これはその一本目。
2013年07月20日 08:54撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 8:54
いきなり、垂直な場所に掛けられた鎖を頼りながら下るとハシゴが2本。
これはその一本目。
そしてA沢のコル。
ここまではコースがヤバすぎて写真を取る余裕がありません!
ここでザックが降ろせて休めます。
2013年07月20日 10:05撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 10:05
そしてA沢のコル。
ここまではコースがヤバすぎて写真を取る余裕がありません!
ここでザックが降ろせて休めます。
A沢のコルから見た長谷川ピーク方面。
2013年07月20日 10:08撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 10:08
A沢のコルから見た長谷川ピーク方面。
長谷川ピークをアップ。見ているだけで怖っ!
2013年07月20日 10:15撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 10:15
長谷川ピークをアップ。見ているだけで怖っ!
飛騨泣きも写真の場所以外は垂直な壁なのに鎖も何もないので怖い!
2013年07月20日 10:40撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 10:40
飛騨泣きも写真の場所以外は垂直な壁なのに鎖も何もないので怖い!
少し余裕が出来たので後ろを振り返って槍ヶ岳をパチリ。
2013年07月20日 11:28撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 11:28
少し余裕が出来たので後ろを振り返って槍ヶ岳をパチリ。
そして北穂高山荘に着きました!
この小屋直下も殆ど三点支持で登るので、気分はまるで城壁を登る忍者でした。
2013年07月20日 11:29撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 11:29
そして北穂高山荘に着きました!
この小屋直下も殆ど三点支持で登るので、気分はまるで城壁を登る忍者でした。
小屋のテラスからみた槍ヶ岳。
ビール飲みてえ!
2013年07月20日 11:58撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 11:58
小屋のテラスからみた槍ヶ岳。
ビール飲みてえ!
北穂高岳山頂。
2013年07月20日 12:00撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 12:00
北穂高岳山頂。
さて涸沢に下りますか。
2013年07月20日 12:10撮影 by  NEX-6, SONY
7/20 12:10
さて涸沢に下りますか。
意外と時間がかかった涸沢への下り。
見えるは前穂高岳。
2013年07月20日 12:52撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 12:52
意外と時間がかかった涸沢への下り。
見えるは前穂高岳。
眼下には涸沢カールと小屋が。
しかしいくら歩いても近づかない…。
2013年07月20日 14:10撮影 by  NEX-6, SONY
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7/20 14:10
眼下には涸沢カールと小屋が。
しかしいくら歩いても近づかない…。
本当はこの日のうちに上高地まで降りてしまう野望を持っていたのですが、ここまでが限界。横尾でテントを張って宿泊。
2013年07月20日 16:17撮影 by  NEX-6, SONY
7/20 16:17
本当はこの日のうちに上高地まで降りてしまう野望を持っていたのですが、ここまでが限界。横尾でテントを張って宿泊。
横尾のテント場
2013年07月21日 05:11撮影 by  NEX-6, SONY
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7/21 5:11
横尾のテント場
3日目、上高地に向かう途中で綺麗だった明神岳。
2013年07月21日 06:19撮影 by  NEX-6, SONY
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7/21 6:19
3日目、上高地に向かう途中で綺麗だった明神岳。
嘉門次小屋に立ち寄ります。
2013年07月21日 07:18撮影 by  NEX-6, SONY
7/21 7:18
嘉門次小屋に立ち寄ります。
そして上高地に到着!
2013年07月21日 08:04撮影 by  NEX-6, SONY
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7/21 8:04
そして上高地に到着!
さあ、バスに乗って帰ります。
2013年07月21日 08:18撮影 by  NEX-6, SONY
7/21 8:18
さあ、バスに乗って帰ります。
撮影機器:

感想

昔から行きたくもあり行きたくも無し(笑)の大キレットですが、今回初チャレンジしました。

その為に少しでも身体への負担の軽減と、厳しいと予想されるコースでの取り回しを考え、ザックからテント・シュラフまで軽量小型化を行い、結果的に46Lのザックでのテント泊山行となりました。また安全面を考えヘルメットも購入。

その大キレットですが、最高のコンデション(晴天・無風)下でも予想通り厳しいコースでした。

南岳山荘から北穂高山荘までの約3時間、2足歩行より4足歩行(!)の方が多いのですからたまりません。コース中、どこでも滑落の危険がつきまとい、少しでも注意を怠ったり気を抜いたら重大な事故につながりかねません。

このコースは、上記のような危険地帯が長く続く事が特徴的で、だからこそ3時間、集中を保つ事が最重要な事だと思いました。私は集中しすぎて周りの景色さえろくに覚えていません(笑)。

個人的にルート中、一番怖かったのが長谷川ピーク。
特に信州側から飛騨側にナイフエッジを乗り越す際に足場を探すのに苦労し、その後も垂直に下るのでかなり冷汗をかきました。

飛騨泣きも、鎖もハシゴもない垂直にしか思えない岩場が長く続くので恐怖感満載。写真にもある有名な鎖と鉄製足場の水平移動(トラバース)は最後のオマケみたいなものです。ここは逆コース(穂高から鎗)の方が更に厳しいかもしれません。

最後の北穂高山荘への直登も、城壁を登る忍者のごとく最後まで3点支持で登るので気が抜けません。

その他も、初っ端の南岳小屋からの下りはいきなりの鎖&梯子ですし、殆どの稜線は狭いわ切れ落ちてるわで神経使いまくり、良く言えば次から次へと一級のスリルアトラクションが展開される感じです。

但し、私はかなりの怖がり、しかも高所恐怖症気味ですが、それでもテントを背負って何とか通過出来るのですから、岩場歩きに慣れれば行くことは可能かとは思います。A沢のコル以外でも休もうと思えば休めますし。

因みに歩いている人はこの日(土曜)はそれほど多くはありませんでしたが、皆さん、大きな荷物を背負っている人ばかり。私は荷を軽くしたのでそれほどザックの重量や大きさは苦になりませんでした。ザックが岩等に引っかかる可能性を考えると小さくて周りに何もつけない方が良いとは思いますが、多少重くとも何とかなったかなあ、とは今は思います。ヘルメットを被っていた方は途中ですれ違ったおじさん一人くらい。ザレた場所もあるので、落石の危険性を考えるとあったほうが良いとは思います。

道中で出会った方は誰もが「ホント怖いですよねぇ」と笑いながら呟き、これで怖いのは俺だけじゃないんだ、と意を強くしました。

もしもう一度行けるとしたら?……少し考えます(笑)
安易な気持ちで行くルートでないのは確かです。

あと、2泊したテント場の感想

槍ヶ岳山荘テント場は受付時に指定された場所に張ります。料金は500円。トイレも近く(男女別)意外と張れる場所もあります。但し基本岩場なので場所によっては背中が痛いかも。それほどは混んでいませんでした。水は雨水で2Lで200円。

横尾テント場は草原と砂地なのでとても貼りやすい。料金は同じく500円。2箇所にテント場が別れていますのでお好みで。水はトイレ前の手洗い所兼水場で。幕営費を払えばいくらでもタダです。トイレも近く綺麗です。ここもそれほど混んでいませんでした。

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コメント

怖いコースだと良く分かりました
大キレットが怖いコースだと良く分かりました。
北穂から涸沢の下りはアイゼンを着けた方が良い。
大変参考になりました。
2013/7/22 22:04
涸沢への下り
北穂高岳から涸沢へは殆どが夏道です。
但し、涸沢の周辺のみ残雪があり、あと少しで涸沢、というところで雪渓歩きになってしまいます。ここは軽アイゼンがあったほうが楽に下れます。
但し、どんどん雪も溶けて行くでしょうから8月になれば状況は変わると思います。
2013/7/22 22:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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