槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳テント泊縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 38.4km
- 登り
- 2,019m
- 下り
- 2,023m
コースタイム
6:00 上高地バスステーション出発
8:19 横尾着
9:22 槍沢ロッジ着(10分休憩)
11:07 天狗原分岐着(20分休憩)
13:27 槍ヶ岳山荘着(5分程休憩)
14:00 槍ヶ岳頂上着
14:30 槍ヶ岳山荘キャンプ指定地
20日
6:00 槍ヶ岳キャンプ地出発
6:53 中岳着
7:54 南岳着
8:03 南岳山荘着(15分休憩)
10:00 A沢のコル着
11:29 北穂高小屋着(30分休憩)
12:00 北穂高岳山頂着
14:10 涸沢小屋着
16:17 横尾山荘着(テント泊)
21日
5:23 横尾キャンプ地出発
6:58 明神館着(10分休憩)
8:06 上高地河童橋着(嘉門次小屋経由)
天候 | 3日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
日曜の朝9時ぐらいに戻ってきた時もここはガラガラでした。 皆さん、バス・ステーションが新しくなった第二・第三辺りに止めている人が多かったです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大キレットの危険度はいわずもがな。後述します。 横尾から槍ヶ岳までは大曲を過ぎた先に何箇所か雪渓歩きあり。軽アイゼンは無くとも登れますが、あればより楽かと。私は使いませんでした。 槍の穂先への登頂は途中から登りと下りで別ルート。これも結構シビれます。 北穂高岳から涸沢へ下るのは結構時間がかかりました。涸沢小屋近辺はまだ雪が多く、ここを下るのには軽アイゼンがあったほうがスムーズかと思います。 下山後の温泉は、午前の早い時間だったので沢渡大橋の温泉は2件とも営業前。結局、中央道諏訪湖SAの温泉へ入浴。料金565円でそれほど広くはありませんが時間が早かったせいか意外と快適。お風呂は2つあり、熱めと温めです。10時からの営業です。 |
写真
感想
昔から行きたくもあり行きたくも無し(笑)の大キレットですが、今回初チャレンジしました。
その為に少しでも身体への負担の軽減と、厳しいと予想されるコースでの取り回しを考え、ザックからテント・シュラフまで軽量小型化を行い、結果的に46Lのザックでのテント泊山行となりました。また安全面を考えヘルメットも購入。
その大キレットですが、最高のコンデション(晴天・無風)下でも予想通り厳しいコースでした。
南岳山荘から北穂高山荘までの約3時間、2足歩行より4足歩行(!)の方が多いのですからたまりません。コース中、どこでも滑落の危険がつきまとい、少しでも注意を怠ったり気を抜いたら重大な事故につながりかねません。
このコースは、上記のような危険地帯が長く続く事が特徴的で、だからこそ3時間、集中を保つ事が最重要な事だと思いました。私は集中しすぎて周りの景色さえろくに覚えていません(笑)。
個人的にルート中、一番怖かったのが長谷川ピーク。
特に信州側から飛騨側にナイフエッジを乗り越す際に足場を探すのに苦労し、その後も垂直に下るのでかなり冷汗をかきました。
飛騨泣きも、鎖もハシゴもない垂直にしか思えない岩場が長く続くので恐怖感満載。写真にもある有名な鎖と鉄製足場の水平移動(トラバース)は最後のオマケみたいなものです。ここは逆コース(穂高から鎗)の方が更に厳しいかもしれません。
最後の北穂高山荘への直登も、城壁を登る忍者のごとく最後まで3点支持で登るので気が抜けません。
その他も、初っ端の南岳小屋からの下りはいきなりの鎖&梯子ですし、殆どの稜線は狭いわ切れ落ちてるわで神経使いまくり、良く言えば次から次へと一級のスリルアトラクションが展開される感じです。
但し、私はかなりの怖がり、しかも高所恐怖症気味ですが、それでもテントを背負って何とか通過出来るのですから、岩場歩きに慣れれば行くことは可能かとは思います。A沢のコル以外でも休もうと思えば休めますし。
因みに歩いている人はこの日(土曜)はそれほど多くはありませんでしたが、皆さん、大きな荷物を背負っている人ばかり。私は荷を軽くしたのでそれほどザックの重量や大きさは苦になりませんでした。ザックが岩等に引っかかる可能性を考えると小さくて周りに何もつけない方が良いとは思いますが、多少重くとも何とかなったかなあ、とは今は思います。ヘルメットを被っていた方は途中ですれ違ったおじさん一人くらい。ザレた場所もあるので、落石の危険性を考えるとあったほうが良いとは思います。
道中で出会った方は誰もが「ホント怖いですよねぇ」と笑いながら呟き、これで怖いのは俺だけじゃないんだ、と意を強くしました。
もしもう一度行けるとしたら?……少し考えます(笑)
安易な気持ちで行くルートでないのは確かです。
あと、2泊したテント場の感想
槍ヶ岳山荘テント場は受付時に指定された場所に張ります。料金は500円。トイレも近く(男女別)意外と張れる場所もあります。但し基本岩場なので場所によっては背中が痛いかも。それほどは混んでいませんでした。水は雨水で2Lで200円。
横尾テント場は草原と砂地なのでとても貼りやすい。料金は同じく500円。2箇所にテント場が別れていますのでお好みで。水はトイレ前の手洗い所兼水場で。幕営費を払えばいくらでもタダです。トイレも近く綺麗です。ここもそれほど混んでいませんでした。
大キレットが怖いコースだと良く分かりました。
北穂から涸沢の下りはアイゼンを着けた方が良い。
大変参考になりました。
北穂高岳から涸沢へは殆どが夏道です。
但し、涸沢の周辺のみ残雪があり、あと少しで涸沢、というところで雪渓歩きになってしまいます。ここは軽アイゼンがあったほうが楽に下れます。
但し、どんどん雪も溶けて行くでしょうから8月になれば状況は変わると思います。
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