折立〜太郎平〜雲ノ平〜黒部源流〜三俣蓮華〜双六~鏡平〜新穂高温泉【北アルプス】峰々を眺めるテント泊装備縦走


- GPS
- 80:00
- 距離
- 36.5km
- 登り
- 2,486m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:30
天候 | 7/31 晴れ夕立ち 8/1晴れ夕立ち 8/2晴れ夕立ち 8/3晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道なので特になし 今年は残雪が多いようでトラバースに気を遣う(ポールがあればアイゼンは不要) 登山届は太郎平小屋にて提出 |
その他周辺情報 | 下山後、新穂高温泉 中崎山荘 日帰りの湯にて¥800 近年、リニューアルされたらしくとても快適 大型ザック置き場も完備 泉質もいうことなしで ☆☆☆☆☆☆(6つ星) |
写真
感想
今年の目標 折立〜雲ノ平〜新穂高温泉 縦走(ピークはあえて登らない)
綿密な計画を立てて無理のないスケジュールで挑む。
当初は単独行の予定だったが、普段山登りに行く相方に声をかけると意外に「テント泊でOK〜」という返事。
テント装備に一眼レフの撮影機材で意外に重くなってしまったザックに少し萎える。しかし武奈ヶ岳に同じ装備でボッカ訓練したし、ちょっとテント泊数が増えただけだと思い直し、「雲ノ平の風景写真と黒部の源流探検か」と期待して前向きに考えた。
でも相方はテント泊自体初めてだっけ…
当日、心配だった天気も意外なほど快晴。絶好の登山日和。紫外線が強烈だ。
折立〜三角点
むせかえるような湿気 鬱蒼とした森。うーん我慢我慢。足許はしっかり。しばらく行くとアラレちゃん!んっちゃッ。なぁーなんでアラレちゃんなんやろ??
って相方を見るとすでに汗だく。大丈夫かな。
三角点〜五光岩ベンチ
突き抜ける空に続く石畳の登り坂。天国に続いているようで夏空が気持ちいいです。ちらほら高山植物が見えています。すれ違うパーティーもしっかり装備です。やっぱり六甲山とはちがうなぁ。薬師岳は雲の合間に。
五光岩ベンチ〜太郎平小屋
坂の傾斜もゆるくなり、木道を登る。まわりに高山植物のお花畑。高度を上げたのがわかる。薬師岳がよく見える。ともするうちに太郎平小屋。まさに夏山登山の山小屋って雰囲気だ。小屋前の広場には登山客が楽しそうにしている。眺めは最高!薬師岳 雲ノ平 水晶岳 祖父岳 北鎌尾根 鷲羽岳 三俣蓮華岳 黒部五郎岳 生ビールが1000円!!えーい金に物を言わすぜ。うん。わかった。夕立ちが降りそうだから(相方を見てあまりにも辛そうなんで)小屋で素泊まりにしよう。しっかり休んで明日の急登に備えよう…おやすみなさい。
太郎平小屋〜薬師沢小屋
朝焼けのなか、モヤのかかる薬師沢へ下る。意外に寒い。雲一つない空とお花畑がきれいです。足取りも軽い。薬師岳の横からご来光。
沢筋に降りて森林の中を木道が続き、すこし飽き気味になったころのカベッケヶ原。さすがに河童はいませんが、いわれはわかるような気がします。
薬師沢小屋は沢の出会いに立つ山小屋というより釣り人用の小屋みたい。結構賑わっている。これからの急登に備えて情報収集するとけっこうきついそうだ。
おっかない(真ん中にしか足場がない)吊橋がこれから始まる地獄の入口のよう。
薬師沢小屋〜雲ノ平山荘
今回の縦走のメイン。約2時間の急登を息も絶え絶え登る。うん。聞いた通りの急登だが、いかんせん2時間だけだ。たいしたこたない。笠新道はより楽勝って 相方を見ると、「ぜいぃぃぃ はぁぁぁぁ はぁ×××」うん。今日も小屋泊りになりそうだね。
3時間かかりアラスカ庭園。針葉樹林の鬱蒼とした森。アラスカなのかどうかは不明。木々の間から祖父岳、水晶岳、薬師岳が見える。そして空が近いように感じる。モクモク夏雲のびる飛行機雲。まさに夏の雲の上の散歩道。テンションも上がるわけだ。写真も動画も沢山撮る。苦労してたどり着いた甲斐がある。なんせ日本最後の秘境。すばらしすぎる。
奥日本庭園、岩のならぶギリシャ庭園、ピッタリのネーミングだ。
ところで、相方はテント場までの体力はもうない様だ…結局、今晩も小屋泊(夕食付)。
雲ノ平山荘はモダンな新しい山荘で混雑していたものの快適に過ごすことができた。夕食の石狩鍋?はお世辞抜きに美味しかった。
うわさに聞いていた星空。これには絶句。百聞は一見にしかず!
雲ノ平山荘〜黒部源流
朝焼けの中、うまい湧水のある雲ノ平のテント場へ。テント場は正面に黒部五郎岳が広がる好立地。テント泊しなかったのを後悔。そこの水場にて給水。これがハンパなくうまい!コースに戻りスイス庭園から北を望む。左側に薬師岳 右側に赤牛岳、水晶岳これも雄大。祖父岳に向かうパーティをよそに黒部源流コースへ。祖父岳をくるりと回りこむと黒部五郎岳が大きく、遠くに笠ヶ岳が望まれた。ああ笠新道 笠しんどう…
まさに笠のかたちだよ。しばらくすると槍ヶ岳!!ああ槍!夢にまで見た槍!
雪田を横切り大きくなった鷲羽岳を正面に急坂を下る。高山植物の花を足許に見ながらしばらすると黒部源流。ここからの流れが、大きな黒四ダムの元になる。いやはや感慨深い。
黒部源流〜双六小屋
朝食後、三俣山荘へ登り返す。気持ち良い登りが続く。両側にお花畑。青空。小川のせせらぎ。いつの間にか三俣蓮華岳キャンプ場。湧水がキャンプ場をながれとてもさわやかだ。鷲羽岳、山荘、湧水、はいまつの緑。ここは天国です。
しかし、登り坂は続きやがて急登に。おっと相方の体力は既に限界…。あせらずいこーや。あんなに大きかった薬師岳も遠くなった。長い縦走も、のこり1/3ぐらいかなぁ。
正面に三俣蓮華岳。ぱっとみたら険しい岩山。今回は登りませんが、近いうちに。山頂からの眺めが良さそうである。巻道ルートへ。カールの中をコースが通る。今年は残雪が多いらしく、8月の眺めとはとても思えない。青い空に残雪の白。コントラストが見事。遠く大天井岳も見える。はいまつの陰にライチョウ親子を発見。かわいい。鳴き声はかわいくないが…。
急坂を下りやがて双六小屋に到着。今晩はテント泊にするよ!小屋のちかくでビールも調達しやすいし。
双六小屋〜わさび平小屋
最終日。朝焼けをバックに出発。双六岳は光っていた。稜線に出て正面、焼岳、奥に乗鞍岳、左に槍、穂高連山 右に笠ヶ岳。贅沢だなぁ。つかのま、雲に覆われ眺めがなくなる。……すっきりしてください。願いむなしくそれ以降は晴れ間がなくなりました。鏡平山荘にてかろうじて水面に映る槍の姿。神秘的なんだな。
さらに下り熊の踊り場!?結構こわいネーミングですね。やがて湿気がムッとしだすと秩父沢、登山口になり、ひろい林道を気持ちよく抜ければわさび平小屋。
流水に冷やされたきゅうり。最高です。
わさび平小屋〜新穂高温泉
整備された林道を延々1時間。つかれた体には堪えます。温泉で体を清めてバスにて帰阪。お疲れさまでした。
今回、ピークを登らず眺めるに徹し、ゆっくり、のんびり、一応テント泊の予定ではあるが臨機応変に変更するという一味変わった縦走になった。たくさんの有名な峰々、宿泊地、テント場、高山植物、星空、残雪。どれをとっても見事で美しくて素晴らしくて一生にそれは何度も味わうことのできない体験にできた。
息を切らしながら付き合い一緒に縦走した相方には感謝でいっぱいである。
おなかいっぱいで、つぎはどうしようかなぁ。
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