文鳥／夢十夜

夏目漱石を読んだのは中学生以来何十年か振りです。中学生のの時は夏目漱石や芥川龍之介を中心に図書館あった本、殆ど読破しましたが、文鳥や夢十夜などの小品集は読んでいませんでした。放送大学の英語の教材に文鳥が引用されていましたので、文庫本を買って読んでみました。

文鳥はイマイチよくわかりませんでした。夢十夜は面白かったですが難しかったです。その他の小品も収められていますが、今のところ読む気力が出てきません。夢十夜の第1夜が特に良かったです。「仰向けに寝た女が、静かな声でもう死にますと云う」「百年、私の墓の傍らに座って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」「百年はもう来ていたんだなとこの時始めて気がついた」　印象的な物語でした。