今年の4月に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会による「新たな健診の基本検査の基準範囲」が発表され今までと違った基準範囲が示されましたので、プレスリリースPDFをダウンロードして読んでみました。日本医師会などは医療現場を混乱させるとのことで、この新基準を批判しているというニュースも流れました。
この新基準は150万人の検診データを解析して統計処理等をして新しい基準範囲を求めたとのことです。おもなポイントとして、血圧では160/100mmHg以上で要治療、コレステロールではHDLが30未満で要治療、LDLが180以上で要治療、中性脂肪が400以上で要治療、GOTが51以上で要治療、GPTが51以上で要治療、γ-GTが101以上で要治療、などと正常レベル範囲が広くなっています。
脂質異常症などは医者と薬剤メーカーが作り上げた医原病だと主張しておられる大櫛医学部教授のグループもあり、私もこれに賛成の立場です。明確なエビデンスもなく投薬治療の基準値を引き下げて薬を処方している状況です。
今回、医師会は新基準を批判していますが、その理由は「混乱を招く」だけで個別的具体的な反論も根拠も示されていません。医師会、〜病学会、等は自らの利権・面子を守ることに専念するのではなく、無駄な投薬は避けた上で国民の健康を守る方法を考えていただきたいと思います。
今回の新基準発表で医療に新しい潮流が生まれることを期待しています。
http://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%94%A8PDF%EF%BC%88140409%E5%B7%AE%E3%81%97%E6%9B%BF%E3%81%88%EF%BC%89.pdf
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