( 産総研の、研究成果記事 (掲載:2018/10/29)より )
南部フォッサマグナ(伊豆衝突帯)の歴史を凝縮した身延地域の地質図を刊行
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2018/pr20181029/pr20181029.html "
−日本の重要な地質境界「糸魚川−静岡構造線」をまたぐ高精度な5万分の1地質図幅「身延」−
写真: 上記、研究成果記事 より
『 〜、 260万年前頃になると現在の丹沢山地が日本列島に押しつけられ、身延地域を含め南部フォッサマグナの多くの地域は陸化して山地となり、新たに南側の伊豆半島ブロックとの衝突境界付近にトラフが形成された。曙断層と身延断層は、その時期に形成された断層である。〜 』
・ 同様の説明が、手持ちの本にも載っていた。
「 GEOLOGY はじめての地質学 日本の地層と地質を調べる 」
2017年9月 日本地質学界 編著 第4章 より 一部引用
『 〜 南部フォッサマグナは本州弧と伊豆小笠原弧が交わっているところですが、昔はひとつながりのものと考えられていました。ところが、実はそうではなくて、もともとは本州弧と離れて南の海にあった伊豆となる地塊が、プレートにのって北上して本州に衝突してくっついた、それが伊豆半島だと… 〜
〜 最近の研究では、フィリピン海プレートの上にあった地塊で、フィリピン海プレートの沈み込みによって、本州に衝突したものとされています。また、伊豆半島が衝突付加するよりも前に、丹沢山地、御坂山地、櫛形屋山なども衝突付加した、という説もあります… 〜 』
( 「岩の病」にかかると、時間を飛び越えることができる、数百万年なんてすぐ先のことに思えてきます。)
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<追記> 備忘録 参考URL
産総研の、研究成果記事を 「地質調査総合センター」で検索
" https://www.aist.go.jp/aist_j/list/l_research_research.html?Selldatetime_End14=&Selldatetime_Order14=0&Selldatetime_Start14=&psAttributeitemid14=&psAttributenameid14=19&psFreeWord14=&search14=1&txtSearch=search&PageNo14=2 "
< タイトルだけでも興味深い…、数々の研究成果記事の抜粋 >
西日本で初めて大規模な大地の反転構造を発見 (掲載:2020/10/20)
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2020/pr20201020/pr20201020.html "
3D地図の作成に活用できる高精度標高タイルを公開 (掲載:2020/10/01)
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2020/pr20201001_2/pr20201001_2.html "
陸化した深海底堆積物の詳細な分布を示した地質図が完成 (掲載:2019/09/24)
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190924/pr20190924.html "
世界が注目する変成岩地域の地質図が完成 (掲載:2019/07/31)
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190731/pr20190731.html "
四国に残された日本列島5億年の歴史 (掲載:2018/11/01)
" https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2018/nr20181101/nr20181101.html "
makobeさん、こんにちは。
地質学に魅入られた人(私もそう)にとって、産総研のニュースやリリースされる新しい地質図は、面白いですよね。
最近私は、「ジュラ紀付加体」とされていた「秩父帯」の一部が、産総研「シームレス地質図v2」では「ペルム紀付加体」とされているのに気づき、驚きました。
もともと、ジュラ紀付加体が、「西南日本内帯」(丹波ー美濃帯」と、「西南日本外帯」(秩父帯)と、2列に重複しているのは、大きな謎とされてきましたが、この問題が解決していない上に、「秩父帯」の一部が「ペルム紀付加体」となって、さらに謎が深まって来た気がします。
bergheil さん こんにちは
コメントいただき ありがとうございます。
つきつめていくと、新しい???がふえていくから、奥がふかく面白いですね。
・ 20万図の整備は2009年からですが、LINK末尾の「四国に残された日本列島5億年の歴史」(掲載:2018/11/01)をみていただくと、「高知」の20万図の最新の更新は2018年で、それ以前は1959年版がベースと書かれています。
( 個人的な考えですが、地図は全ての場所と全ての地質と全ての時代は書かれていません、地図は全て省略されて書かれています。それを手掛かりに、現地を見たり想像したりします。)
・ 最新v2では、従来数百の地質凡例が、数千に増やされて表記も統一されたようですが、古い所と最新の所が混在して全てが最新情報ではありません。「岐阜」の場合もそうですが、内容が古い場合もありますので、5万図との併用が望ましいと思います。
「 日本全国のウェブ地質図を完全リニューアル 」 掲載:2017/05/10
−新区分による高精細20万分の1日本シームレス地質図が完成−
" https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170510/pr20170510.html "
・ 実際の地形や地質や地層は、地図よりはるかに大きく複雑で面白いですね。
makobeさん、こんばんわ。
完全に地学にハマったようですね。
自分は2年前に白馬乗鞍と大池を見た瞬間に地学に引く付けられました。
一目ぼれでしょうか 。
自分にとって地学の面白さの一つは、ある疑問を調べていくと、全く予想しなかった知識にたどり着くでことでしょうか。
海洋無酸素事変やシアノバクテリアはその典型例です。
肩肘張らずに、「これは面白そうだ」と感じた事をコツコツ調べています。
fujikita さん こんばんわ
コメントありがとうございます。
・ 私のきっかけは、美山の山の地形が特徴的で面白くて、地図と地形に興味を持ったのがスタートです。
( ここ2年ほど、美山を歩いていて、傾斜量図や色別標高や陰影を地形図に重ねた3Dマップで遊んでいましたので、遠隔地の山はほとんど経験がありません。)
・ 地図の最初の本は「山の地図と地形」や「地図のことがわかる本」が始めでした。
昨年の1月に、書店で「3D地図でわかる日本列島地形図鑑」を購入してから、地質の知識も必要と感じ、そちらの本も読むようになりました。
( 皆さんのおっしゃる「地学」のなかに「地図」が含まれるかどうか自信がありませんが、地図と美山の地形が興味の中心です。)
・ 昨年は3D地図を取り扱うソフトがやりたくて、勉強を始めましたが思うように進まず途中中断していましたが、今年に入って2月中旬に、ヤマレコユーザーさんからヒントをいただけて、もう一度チャレンジしてみようと思っています。
( 山は、年齢と体力から無理がきかなくなっていますので、今年は妻との観光ドライブをふやしていこうと思っています。)
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