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( 丸ロープと、平テープでは、結んだ時のイメージが異なる。)
写真1: 硬いナイロンテープをリーバーノットで結んだスリング。
写真2: 異なる材料で結んだ、スルーイン リーバーノット。
( 上から順に、3mm ppマルチ、綿平テープ、7mm超軽量pp )
写真3: スルーインリーバーノットの裏、表
・ ひと手間面倒な、スルーインリーバーノットは何がいいのか?
1.スリムで美しい。
( 見た目はわからないが、強くて末端がすっぽぬけない。)
2.結びの位置を移動して、片側の輪の大きさを調節できる。
( 端に寄せて対象物を固定できる。)
3.スルーインの部分を引き抜くだけで、簡単に解ける。
・ カラビナとテープでスルーインリーバーノットで片側固定すると、任意の長さのクイックドロー(本によく載ってる、長ヌン)が自作できる。
( 一般に、ロープワークの本では、滑りやすい素材でテープスリングを作る時には、ウォーターノット(オーバーハンドを対向で結ぶ)が推奨されているが、私はリーバーノットのファンなので…ベンドは全てリーバーノットとスルーインリーバーノットです。)
・ メインロープをハーネスに固定するケース(ノット)時でも、スルーインリーバーノットで結んで、反対側の輪に下降器用カラビナを付ける。
( このパターンで、当初想定していなかった、面白い効果もあった。)
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Reever Knot 動画… https://youtu.be/ZFQjnvoOspM
スルーイン Reever knot " https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=2776 "
リバーノットはフィッシャーマンノットの変形のようですが、丸ロープでスリングを作る時はフィッシャーマンノットに加え末端をもう一度止め結びしますが、テープでも同じじゃないかと思います。
そうすると、テープノットより結び目が大きくなってしまうと思うのですが、どうなんでしょうね。
あと、メインロープをハーネスに固定するのは、やはり8ノットの方が信頼性が高いのじゃないかと思います。
ベテランの方からご意見をいただけて光栄です、可能なかぎりお答えしたいと思います。
( 長文お許しください。)
(1)テープでスリングを作る時はテープノットを使っています…
・ リングベント/テープノット/ウオーターノット、と、テープ同士を結ぶ基本の結びは、いろいろな名前で呼ばれています。
この結びの特徴として、結びがゆるい場合にほどけやすいことがあり、荷重をかけてしっかり引き締める必要があります。
( 手元の本にも、このテープの結びに対して、下記注意書きが書かれています。)
『 テープ結び/リングベンド = 加重をかけて結び目を締めることが重要。 この結びは強く締まっていないとほどけやすい。末端の長さが短いものも危険。』
また、別のページにも
『 欠点:結び目が良く締まっていないとほどけます。結びの末端はテープ幅の3〜4倍程度は必要です。』
と、特徴が表記されています。
(2)リバーノットで作る利点が判りません。
・ リーバーノットと他のノットで破断テストを繰り返しその様子を比べました。
破断に至るまでの変形がほかの結びでは、ひっくりかえったり、末端が少しずつ引き込まれていってから破断します。
リーバーノットは強度が強いのはもちろんですが、そこに至るまでに、末端が引き込まれることは皆無です。
最終的には結びの中で力の集中するポイントで破断に至りますが、
この特徴から、末端が引き込まれることがないので、末端の長さも不要、さらに止め結びをすることにも意味はありません。
(3)リバーノットはフィッシャーマンノットの変形?
・ リーバーノットは、ヨットで使うダブルハーネスノットに近い結びから、末端を元綱に添わせる形で処理したものです。
極端な例ですが、末端を空間が開くほどゆるませても、さらにむりやり引き抜いてさえも、基本の結びは破綻することなく機能を保ちます。
( この末端をむりやりひきぬいた結びの状態を、当初は「ドラゴンフライベンド」と名前をつけたほどです。)
(4)丸ロープでスリングを作る時はフィッシャーマンノットに加え末端をもう一度止め結びします・・・
・ 前の特徴から、リーバーノットには、長い末端や止め結びは意味がありません。
( たとえ、それをやったところで、破断に至るプロセスには影響せず、破断強度が強くなることはありません。)
(5)メインロープをハーネスに固定するのは、やはり8ノットの方が信頼性が高いのじゃないかと思います。
・ どの教科書にも、末端を30cm以上とったり、止め結びが推奨されているのは、システム自体の末端のすっぽ抜けの不安の現れです。
理屈よりも、実際にスリングを結んでみて、ぶら下がってみれば、リーバーノットの信頼性を体感できます。
末端はほつれないように処理してあれば、数センチで充分です。
これまでの選択肢にリーバーノットがなかったのは、ほとんどの人にその利点を知られていなかったからです。
お返事が長くなってしまってすみません。これからもご意見をいただければ幸いです。
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