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恐竜を絶滅に追いやった地球規模のK/pg境界を生んだ異変の原因は、ユカタン半島に落ちた巨大隕石だといわれている。
( チクシュルーブにクレータを作った隕石の規模は、一瞬で日本海を作った、P/T境界となった250Ma隕石と比べれば、規模は小さかったが、その入射角度は60度といわれていて、急角度で地殻を突き抜けて、マントルの流れに大きく影響した。)
・ これから後のシナリオも、きいたことのないいくつかの仮設を前提としています。
図1: 6千6百万年前(66Ma)変動前の様子。
1). フィリピン海に蓄積された広大な付加体は、東にむかって成長をつづけてきたが、今現在のフィリピンプレートと違い、北向けには移動していない。
( もともとが、大陸プレートと太平洋プレートの衝突しかなかったのだから、あたりまえのこと。 )
2). ペルム紀末の隕石衝突のクレータが、現在の日本列島の骨格ではあっても、それから1.8億年間、先端のほんの少しが海面にあるだけの
様子に変化はなかった。 数回の比較的小さな異変が、付加体の海の島列として、フィリピン海の底に刻まれていて。
ジュラ紀の島列は、四国や紀伊半島の元(紀南海山列)となって、現在の美濃丹波帯にまでつながる。
3). 伊豆諸島と列島の島弧にそった、位置的に火山フロントにあたる場所も異変直前までは、海山もまだない。
図2: 6千6百万年前(66Ma)変動時の様子。
1). 太平洋プレートの接点の火山フロントは、隕石落下をきっかけとした噴火を起こして海中に火山を作り、伊豆諸島を形成。
2). 隕石起因のマントル滞留が原因となって、フィリピン海に蓄積されていた、付加体とプレートが北方向に押し出されて、
4cm/年の移動を開始する。
3). フィリピン海プレートの北向け移動に伴って、紀伊半島あたりから列島西南までのプレート面がもぐりこみを開始。
4). 島弧の手前に、東西方向の火山フロントが発生して、伊豆の南北の火山フロントと交わって、三重の会合点を形成。
5). 上記、三重会合点に、火山噴火が集中した結果、現在の富士山の原型ができる。(島弧から南に離れた位置)
ここまでが、2回目の隕石衝突時に起こったであろうことがらです。
・ 何億年も動かなかったフィリピン海プレートが、隕石の影響だけでいきなり動き始めるのが、普通では信じがたいことがらで、(私は信じていますが…)胡散臭い香りいっぱいかと思います。
( 次回は、その隕石の影響が、世界中にインパクトを与えた事例をいくつか紹介します。)
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追記と補足: 同日(朝)
・ この第3幕ともいえる、66Ma(6千6百万年前)の異変が起こった後でさえ、現在の列島の場所に、火山の片りんすらなくて「なんやそれ」と… ほとんどの方が信じてはくださらない気がするので補足させていただきます。
( 本来、火山は、プレート沈み込みの境界からみて、大陸寄りの少し沈み込みが進んだ、一定の距離のライン上の火山フロントに於いて、特定の異変があった時だけ、マグマの上昇と噴火が起こって、火山の山体を形成しますので、何もない押し広げられただけのクレーターの列島の骨子には、火山を形成する要素はありません。 )
( 反対に、最近では伊豆の半島が「後から本州にくっついた」との解釈が常識で… そこに疑問を感じないのがおかしい、私の考えは、始めの内は、「伊豆半島や箱根が、後からくっついたのなら、富士山だっておなじじゃないか」、と、思っていました(構造線の富士箱根周辺のゆがみがその根拠)… が、今年の1月以降、シナリオを探るうちに、「富士山だけでなく、東北の現在の火山列そのものが、火山フロントと呼ぶ場所としては全くふさわしくなくて、これら東北地方の全ての火山は、さかのぼっていくと、伊豆諸島から箱根、富士につながる太平洋プレートの沈み込みのライン上につながっていたと考えるようになりました。)
・ それをもとに全ての火山列を、列島から少し離れた海の上(正しくは海の中)で、生まれたと想定して。それを形にしたものが、3本脚のヒトデのような、図2の(三重の会合点を持つ、富士山の原型を中心とした火山フロントです。
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