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図1(上段) 進入角を中心に、地球を真横に輪切りで見た、地球内部の図。
(下段) 見方を変えて、真上から見た、地球表面の図。(進入方向、北東から南東向けの45度)
( これが、思いのほか複雑で、結構難解です。)
赤線:隕石進入とその後の影響の中心線。
橙線:影響範囲の広がり。
青線:地球
・ その大きさ重さは異なっていても、影響を及ぼすパターンは同じ。
左 : 進入角90度、進入方向の北西を真上(正面)に書いています。
中央: 進入角60度、進入方向は同じ。( チクシュルーブ隕石の場合 )
右 : 進入角30度、進入方向は同じ。( 日本海隕石(仮名)の場合 )
・ 上段と下段の違いは、見ている角度と、内部か表面かの違い。
( 2Dだけで考えてしまう上段に比べて3Dで立体的に考えようとすると、とたんに難解になります。)
・ 表面の流れは、まるで渦巻くように、螺旋(らせん)状に広がって、らせん状に収束していきます。
( 丸い地球の内部を考えるとき、この収束の部分はさらに複雑です。)
・ 参考までに一番シンプルな「仰角90度、進入方向真上から」のパターンだけを考えてみますと、 真上から、まっすぐ地殻に突入、マントルに円形の波紋が広がるように、外殻の内側を反射しながら進んでいって…
進入方向にまっすぐ先(地球の反対側)のポイントで、全てのエネルギーが収束します。
( これが進入角60度/90度、進入方向北西となったとき、どのように収束するかは、まだ整理できていませんが、 渦巻き状にひろがりながら、渦巻き状に収束するんでしょうか? 波紋の広がりと収束のシュミレーションは、物理の世界です。)
・ 収束を直感的に想像できない方は、実際に試してみると、納得できます。
水の入った丸いたらいか洗面器で、円周のふちの1点に指で、波をおこすと、波紋は真円の輪をえがいて広がりながら、 円周のふちで反射しながら進んでいって、始点から反対側の1点で収束するのを見ることができます。
( 昔オーディオがさかんだった時代にはやった、無反射円形スピーカーボックス「鬼太郎の目玉オヤジ」のようなしくみも同じ考えかたです。)
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・ ここまで書いて、これまでの自分の考えかたに間違いがあったことに気がつきました。
日本海隕石(仮名)が浅い進入角で落下した後、北朝鮮から少しずつ方向をインドの北へむきを変えながら、 変性帯が進んでいくのを、もともとのマントル滞留のせいだと思っていたのですが、ひょっとしたら、 この図のように、まっすぐひろがっているのを、自分が曲がって見ていただけなのかと、気がつきました。
( 参考までに、亡くなられた田代博さんの「地図のことがわかる辞典」より、
地図のゆがみと方向と距離に関してのページの説明と図を紹介させていただきます。)
図2: メッカ中心の「正距方位図法」と、方位線を書き加えた「ミラー図法」( 5章−丸い地球を平面に表現する投影法より )
図3: いろいろな図法。 ( 5章−丸い地球を平面に表現する投影法より )
・ これから気がついたのは、ヤツ(日本海隕石)は曲がってはいなかった… ゆがんでいたのは私の捉え方だったようだ。
参考過去日記: 日本列島創成 4). 仮説: アジアの地質マップと2重のクレーターの謎 (2022年02月03日 04:55)
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-261122 "
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