地球の歴史 ６）仮説： 火山噴火で出来ることと、出来ないこと。

・　Ｐ／Ｔ境界の生物絶滅の原因は、火山噴火説が主流でしょうか？
（　火山噴火と隕石落下では、物理的に大きな違いが２つあります。
　それは、圧倒的なエネルギーの差と、その力が働くベクトルの向きです。）

・　火山噴火では、地下から地上に向かって、噴煙、熔岩、噴石などを噴き上げ、大規模噴火が長期間に及べば、生物環境をおびやかす気候変動や温度異常を生み出すかも知れません。

・　隕石エネルギーでは、圧倒的なエネルギーの大きさのエネルギーは、瞬時にプレートに穴をあけ、クレータをつくりますが、地球にとって、リンゴの皮のようなプレートに穴をあけたくらいでは、隕石のエネルギーを受け止めることはできません。
（　隕石落下の衝撃で、多くの火山を噴火させることは十分に起こりうることで、結果的に気候変化や生物絶滅につながったとしても、副次的なものです。 　反対に、噴火の力で、海底をきりさき、マントルをかきまぜ、地球の裏側にある大陸を動かすようなことは、逆立ちしても出来ません。）

・　決定的な違いは、「噴火」が、地球から外に向かっての力なのに対して、隕石衝突は、外から地球の内部に向かって衝撃を与えます。


画像１：　地球最後の日は2880年3月16日かもしれない。1950 DAと呼ばれる小惑星が地球に衝突する可能性が…　　" https://karapaia.com/archives/52171161.html "

画像２：　Time and reeper (Banksy)

画像３： Ｗ／Ｂ 未提供イメージ画像。（ ネットより拝借）


物理学的考察：　

・　隕石のスピード（２０ｋｍ／秒）は、スーパーマンのスピードの１００〜１５００分の一です。
　体重はスーパーマンの７０００万倍もあって、地球に与えるエネルギーは隕石の勝ちです。
（　隕石は、スーパーマンのように、地球の時間を巻き戻すことは出来ませんが、 　かわりに、大地を焼き払い、生物を死滅させ、地球そのものを太古の昔に戻してしまうことができます。）

　　今回は、隕石　ＶＳ　スーパーマンの、出来ることと、出来ないことでした…　か？

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本日のＢＧＭ：　Bohemian Rhapsody - Demon Kogure
" https://www.youtube.com/watch?v=alqFeehG_9A "

コメント

fujikita

makobeさん、おはようございます。

小生も隕石が地球の火成活動に影響したのではと推測しています。
地球の火成活動の変化を起こした一因であると思っています。

証拠は月です。月には沢山のクレータがあります。
ご説明するまでもなく地球には大気圏、水圏、生物圏があり、浸食や地表を覆ってしまうので月のようにクレーターを直視することが困難ですが、地球にも月と同様に多数の隕石が衝突したはずです。

偉そうなことを申し上げるのですが、地表でクレーターを確認できなければ、間接的証拠から隕石の可能性があり得ると結論を導くしかないかと。

ユカタン半島の隕石衝突をこれから勉強します。
なぜ隕石衝突の可能性があると結論されたのか。
おそらくこれまでに得られた資料や観察結果の原因として隕石衝突と考えるのが最もリーズナブルと考えられているためと推測します。

長文で失礼しました。

makobe

fujikitaさん　コメントありがとうございます。

・　ある日突然に（文字通り降って沸いたような）理不尽としかいいようのない、強大な力にも、それを黙って全て受け止めてきた、地球の大地と海が「母」に例えられる理由でしょうか。

・　自然現象の結果として残された、そのエネルギーが、今も変わらず消えずに動き続けていることに、時間が今につながっているのを感じます。
（　２回前の日記の「パンゲア大陸の分裂 gif アニメーション」からも、よく観察してみると、大陸の２つの大きな変動のほかに、微妙にその動きが向きを変えているところが見受けられ、その変化の動きから逆算することで力の出発点を解き明かすことが可能です。）

・　物の動きや変化には、必ず原因があり、結果としての「今・現在」があります。
（　本にｘｘはｘｘで生まれｘｘに移動して…　と書かれた説明は、結果としての事実ですが、　原因についてはわかっていないことが多いです。
　なにも理由がないのに、突然生まれたり、理由もなく動き出したりしませんので、それを前提に、原因を探してみることがとても面白くて、今の大陸や海底のプレートの動きにも、過去の全ての隕石のエネルギーが積み重なった結果です。　それはこれから先も消えることはありません。　）

・　今年に入ってからの思いつきを、何とか全てお伝えしたいと、がんばって勉強を始めたところですので、まだこれからです。
（　なかなか本題の「日本列島」に戻れませんが、日本の変化を捉えるにも、異変の原因と時期とその動きを、物理的に見つめることが大切になってきます。）