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図1: 日本列島のテクトニクスマップ
( 高橋雅紀さんの2019年の研究論文「大陸から列島へ −日本海の拡大を記録する関東地方の地質−」より
" https://staff.aist.go.jp/msk.takahashi/pdf/2019/Takahashi2019.pdf "
図2: 富士/箱根/伊豆・貫入前の日本列島 ( 上記マップをベースに 補助線を付加 )
緑の点線 = 貫入前の中央構造線
青の点線 = 貫入前の南海トラフ
オレンジの点線 = 伊豆小笠原の火山フロント
オレンジの塊 = 火山 ( 上から順に ) 白根/浅間/横岳/富士/箱根/伊豆
・ 一般に「伊豆と箱根は海から北上して列島に衝突した」とゆうのが定説になっていますが、だれも「富士山も同じ」といわないのはなぜかを考えてみると、 箱根と伊豆の周辺には海底起源の地質があるからで、富士山周辺にはそれがないので、始めから列島の中にあったと見られているようです。
( しかし、中央構造線を貫入前の戻してつなげると、どうしても富士山は、現在の島弧の外に出てしまいます。)
・ 答えは(位置的には現在の島弧の外にいても)火山としての山体が大きく裾野まですべてが海上にあって、現在の島弧と陸続きでつながっていた…と、考えました。
それをもとにして、はみ出した富士山の南側まで海岸線をはみださせて、黒い破線で書いてみました。
・ この直列した火山の列が、フィリピンプレートの北上開始(66Ma)によって、日本列島に貫入して、現在の形になったと考えました。
( この地図を描いていて、日本海の大和堆を中心に、赤の火山フロントと緑の中央構造線が、九州から北海道までクレーターの外輪山のような、きれいな同心円を描くことができました。)
・ 関東から北(東北)が海の中とゆうのが、いかにも「無理やりっぽい」感じはしますが、だんだんベールがはがれてきた気がします。
皆さんも、図1の日本列島の地図をながめながら、自分なりの「それ以前の」日本列島の姿を想像してみませんか?
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本日のBGM: 「お料理行進曲」" https://www.youtube.com/watch?v=VEkVg89nwuQ "
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追記:
・ このマップと「グリーン・タフ」の地質帯マップを合わせてみると、グリーンタフがあとから堆積した火山の噴出物からできていることから、東北の西側沿岸部から島根と、関東を縦に横切っていることも火山の配列からみて、納得のできる地質配置に思えます。
図3: 「グリーンタフ」
おおだwebミュージアム " http://sanbesan.web.fc2.com/ohda_geo/greentuff.html "
・ 東北の、棚倉構造線と、双葉/畑川構造線の間の地質帯と断層の成因が、まだ明確にできていません。
( 眠れないことも多くて、まだまだ睡眠不足が続きそうですが、眠っているときでさえ、手がかりをさがしている時があります。)
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