|
( 火山の噴火の歴史そのものが、他の世代単位と比べると、比較的新しい世代から始まっている。
従来の地形/地質の上に、噴火時の堆積物で山体が新たに形成され、従前の地層が隠れてしまうこともあって… )
・ 日本の火山の種類とその活動年代を、わかりやすく分類されてる本を紹介します。
( 「日本の火山地形」守屋似智雄 著 1983年初版 より )
図1: 発達史的に分類した、日本の火山分布図
図2: 日本の第4期火山の地形発達を示す模式図
<分類表記補足>
A: 円錐火山( 世代により…、前期(A1)後期(A2)、小カルデラ多輪廻熔岩円頂丘(A3))
B: カルデラ火山 ( 大カルデラ火山(新規B)、第4期前半の火砕流台地(古期B) )
C: スコリア丘火山(C1)、1輪廻熔岩円頂丘火山(C2)
・ 興味深いのは、九州と北海道のみにBが、東北、関東中部、中国四国とそれぞれ地域によって分かれていることです。
( 山体のタイプが違うのは、マグマの組成が違うからで、それも地域的な自然条件のちがいが形に反映されていると言えます。)
・ 地質帯や年代が、おなじように、地域によって異なるので、歴史や変遷を想定する時にも、北海道、東北、関東/中部、中国四国、九州が(たとえ同時に生まれたにしても)それぞれ違った歴史をたどったと考えたほうがいのかもしれません。
・ 図2の模式図にある第何期とは、個別の火山活動の地形発達段階を表していて、それぞれの絶対年代をあらわしていません。
( 間違いやすいのですが、この書籍の作られた時代では、年代を明示できなかったと思われます、一番古くから活動開始しているもので40万年前、その他のほとんどが10〜20万年前としてあります。)
------------------------
追記 :
図3: あとがき (「日本の火山地形」守屋似智雄 著 1983年初版 より)
・ 文中、著者の守屋さんが、当時の限られた情報と環境の中で、「はたして〜」と、迷いや不安をもちながら、独自の見方で(自問自答しつつ)データを残しておられることが感じられます。
( こんな本に出合うと「私ももっとがんばらなきゃ!」と、元気がでます。)
・ 興味深いのは「〜恣意的な分類をしたと、自分ながら自覚がある…」と言っておられるところです。
( 恣意的とは「そう見えるように…」とゆうことですが、私なんか「そう見えるように補助線を書き込んだり…」とか、 「今こうなっているのは、前はこうだったはず…」とか、「自分の思い込みにあわせて作っているところがほとんどなので、 自覚とゆうよりは、仮説や設定、思い込み等は、この1カ月の間の日記連続投稿の原動力です。)
・ それを怖がっていては、新しいシナリオを作ることはできないので、とにかく今は、思いのたけの全てをどう伝えるか… だけを考えて、 ある程度のシナリオになったあとで、自分でゆっくり検証していこうと思います。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する