( 「定説」に対して…? と、考えているのは、私だけではないらしい。 ネットから「東北の古地磁気に関する研究報告」を2つ紹介です。)
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(1)小島健, 岡田誠, & 天野一男.
「 東北日本南部に分布する中新統の古地磁気」
" https://www2.jpgu.org/meeting/2000/pdf/ec/ec-p005.pdf "
【概要】
『 日本海の拡大に伴う東北日本の反時計周り回転の南限境界がどこであるか」明確でない.
本研究では,東北日本南部の回転ブロックの有無を検証するため,棚倉断層沿いに分布する 15Ma以前の中新統の地質調査・古地磁気測定を行った.
その結果,茨城県山方町,桂村地域は,現在の方向と変わらず,郡山市西部地域においては,時計回り回転を示す結果が得られた.
これは,東北日本南部が反時計周り回転を示す北部とは異なるブロックに属していたことを示唆する.
また,郡山市西部地域では,棚倉断層の引きずりによる影響が考えられる. 』
【結果詳細】
『 それぞれの地域における傾動補正後の平均磁化方位および 95%の信頼区間は,
郡山市西部地域は 偏角14. 86±15.16゜,伏角 36.52±12.13゜,
山方地域は 偏角 5.85±33.95゜,伏角 57.43±17.49゜,
桂村地域は 偏角 05.69±18.3゜,伏角 51.03±11.39゜であった.
東北日本において,これまで反時計回り回転が主張されてきた.
しかし,本研究では,反時計回りの結果は得られず,
茨城県山方町地域,桂村地域は,現在の方向と変わらず,郡山市西部地域においては,時計回り回転という結果を得た.
この結果は,東北日本の南部(福島県以南)が反時計周り回転を示す東北日本北部とは異なるブロックであったことを示唆している.
なお,郡山市西部地域における時計回り回転については,棚倉断層の引きずりによる影響と考える. 』
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(2) 「 東北日本、福島県会津地方に分布する、古第3期火砕岩層の、時計回り地磁気方位。」
星 博幸 (地球科学)
" https://core.ac.uk/download/pdf/147574157.pdf "
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・ 等々…、なのに、簡単に「古地磁気では、東北日本は反時計回りで、中国大陸から開裂 … 」 この言葉だけが、どの本にも絵入りで、まるで「動かしようのない事実」のように紹介されています。
( 多くの、観測結果があるのに、本来測定個所によって細かなバラつきがあるにもかかわらず、およその方向にまとめて図示されています。
この、細かくばらついている方向の微細な違いが大切なところなのに、どのような変形をしてきたのかの手がかりで、各場所の細かい変化を全部見たいのに、誤差や異常値として切り捨てられているのが残念です。)
・ これらの「定説」と異なる見解を表すには「専門家としての覚悟」を要するだろうと想像します。
( その点、私は専門家でないので「無責任で言いたい放題」なので、自由に日記を書かせていただいています。 表記上で注意しているのは「私はそう思います」と「知らんけど」を付加するようにしています。 )
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今日の私のBGM: 「一人の道」" https://www.youtube.com/watch?v=4v8ijHnbtos "
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